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当科は元小児専門病院の常設耳鼻咽喉科として、県内で重要な役割を果たしております。
当科は長らく常勤医1名体制で、一般的な守備範囲の小児耳鼻咽喉科医療を提供していましたが(現在は常勤医2名体制となっています)、全国的な新生児聴覚スクリーニングの普及に加え、1999年の小児人工内耳医療の開始、2018年の聴覚・医療コミュニケーションセンター設立といった、時代の潮流や大きな恩恵を受け、今では小児の難聴センターとして県内で中心的な役割を果たすようになりました。
幼・小児期の両側中等度以上の難聴は、放置されると言語発達・ひいては全人的発達に支障をきたすため、当科はまずは難聴早期発見のために、新生児聴覚スクリーニングにて要精査となった県内外のお子さんや、乳幼児定期健診で難聴や言語発達遅滞が疑われた県内のお子さんを最終紹介先病院として積極的に受入れています。続いて補聴器調整、言語訓練などの療育までを一貫して実施、継続すべく、院内外の多職種の方々とも幅広く連携し、包括的な支援ができるよう配慮しています。
当科は人工内耳医療の本邦導入初期から京都大学医学部附属病院と連携して小児人工内耳医療に関わっています。現在は、難聴診断とその原因検索(先天性難聴の遺伝子検査など)に始まり、人工内耳適応の判断、人工内耳埋め込み手術、術前・術後の(リ)ハビリテーション・言語訓練、その後の就学や就職の支援、地域に対する指導・啓蒙まで、小児人工内耳医療の全過程をカバーし、県内の小児人工内耳症例の対応を一手に担っています。
嚥下領域専門の言語聴覚士が中心となって嚥下専門外来を開設し、基礎疾患を有する患児などを中心に、嚥下内視鏡検査や嚥下造影検査などによる正確な嚥下機能評価と、その結果に基づくきめ細かな訓練を提供しています。
その他、口蓋裂のお子さん等の構音訓練(形成外科と協同)も実施しています。
今後も1人1人のお子さん・ご家族に寄り添ったきめ細かい医療の提供を目指し、スタッフ一同が日々謙虚に精進してまいりますので、皆様のお力添えをどうぞ宜しくお願い申し上げます。
中井 麻佐子
日本耳鼻咽喉科学会専門医、耳鼻咽喉科専門研修指導医、補聴器適合判定医、補聴器相談医
日本小児耳鼻咽喉科学会評議員、日本耳鼻咽喉科学会、耳鼻咽喉科臨床学会、日本聴覚医学会
十名 理紗
日本耳鼻咽喉科学会専門医、耳鼻咽喉科専門研修指導医
日本耳鼻咽喉科学会、日本耳科学会、耳鼻咽喉科臨床学会、日本聴覚医学会、めまい平衡医学会