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漁獲報告WEBアプリ「湖(うみ)レコ」の部屋

全国に先駆けて本格運用開始!漁獲情報の迅速収集とデジタルデータ化へ

琵琶湖の水産資源を未来にわたって持続的に利用するためには、どの種類の魚が、どこで、どんな方法で、どれだけ獲れているか』といった漁獲情報の把握が欠かせません。そこで、滋賀県では全国に先駆け、漁業許可等を所有する全ての漁業者がスマートフォン等で漁獲情報を報告できるシステム「湖(うみ)レコ」を開発しました。琵琶湖からスマート水産業を推進します。

システム開発の背景

漁獲情報の報告について、現在、本県では紙媒体で行われていますが、漁業者にとって大きな負担となっているだけでなく、集計や報告内容のデータ化にも時間を要しています。漁業者の負担の軽減を図りつつ、漁獲報告の履行と資源評価などに必要なデータ収集を一元的に可能とするシステムが必要とされてきました。

システムの概要

  1. 名称:滋賀県漁獲報告システム 「湖(うみ)レコ」
  2. 形態:WEBアプリケーション(https://umirec.com)
  3. 事業主体:滋賀県
  4. 利用対象:漁業許可数 約1,500
  5. 対象漁業者数:約520名
  6. 報告可能事項
  • 操業日
  • 漁法とその規模(網の数や操業時間等)
  • 魚種毎の漁獲量
  • 操業場所(マップ上で指定)
  1. 漁業者が出来る主な機能
  • 漁獲情報をスマホ等に入力することで、県に迅速な報告ができる。
  • 自身が報告した漁獲情報を集計、分析、可視化できる。
  • 県からのお知らせや所有する漁業許可を確認できる。

なぜ漁獲情報の把握と資源管理が必要か

全国的にみても水産資源が長期的な減少傾向にある中、適切な水産資源の管理を行い、資源水準を維持、回復させていくことが重要です。そのため、資源管理は、中長期的に漁獲できる量を増やし、漁業者の所得を向上させるために実施するものであり、漁業者の責務として令和2年に施行された改正漁業法により知事許可漁業等における資源管理の状況等の報告(漁獲情報の報告)が義務化されました。

漁獲できる量が増大すれば、生鮮、加工など需要に応じた生産を行うことが可能となり、その結果、長期的な価格の安定、水産業の成長化に寄与すると考えています。

今後のシステムの活用

今後、水産試験場などの研究機関による資源調査と合わせて、漁獲情報を迅速に収集することにより、資源水準(資源が多いか少ないか)と漁獲の強さ(獲りすぎか否か)を評価し、目標とする資源水準に向けて資源管理型漁業を実践します。

これからの資源管理は漁獲を抑える、我慢するだけではなく、資源に余裕のある魚種は、積極的に漁獲し、漁家所得に変えていくことにも重点を置きます。

今回のシステム開発は、漁獲量だけではなく、操業場所や操業の規模も同時に収集できることから、精度の高い資源評価が迅速に可能となるものとして期待できます。漁業者が減少するなか、これまで取り組んできた環境保全や稚魚の放流などに加え、資源管理の強化を図り、少数でも精鋭な儲かる水産業の実現を目指します。

漁獲報告、資源評価、結果のフィードバック

漁業者の方へ

湖レコを利用するには

湖レコは、漁獲量等の報告が義務づけられている滋賀県知事の漁業許可所有者または第2種共同漁業権者(小型定置網、ヤナ)およびその行使者が利用できる漁業者専用のシステムです。該当する方には本システムのログインIDとパスワード、利用ガイドを漁業許可申請者等の住所に直接通知しております。

該当される方で、通知を紛失されている等の理由でログインできない場合は、水産課まで御連絡ください。

システムを利用するメリット

  • 本システムで報告した場合、用紙による報告が必要なくなります。
  • 報告した情報がシステムに蓄積されるため、過去の漁獲量の閲覧が可能です。
  • 分析画面により、漁獲量の推移を漁法別、魚種別などで絞り込んでグラフ化することや、一覧表示することができます。前年比も表示されます。
  • 漁船漁業では、操業場所の情報から、どの水域でよく漁獲したかを地図上で確認することができるようになります。

システムで報告した情報の取り扱い

取得する目的は下記のとおりです。

  • 漁業法第90条第1項の規定に基づく、資源管理の状況等についての報告
  • 漁業法第58条において読み替えて準用する同法第52条および滋賀県漁業調整規則第21条の規定に基づく、資源管理の状況等についての報告
  • 国及び県等が実施する水産資源の資源評価その他の漁業生産力の発展に資する取組
  • WEBアプリケーションの改善
  • 利用者へのサポート

取得した利用者情報については、以下の場合を除き、外部に送信することはありません。

  • 県が湖レコの管理を委託するホスティング会社のサーバー
  • 国の機関が管理するホスティング会社のサーバー

以下の場合を除き、同意を得ないで取得した情報を第三者に提供することはありません。

  • 国及び県等が実施する水産資源の資源評価その他の漁業生産力の発展に資する取組に活用する場合
  • 利用者が所属する漁業協同組合への開示とデータ提供
  • 統計的なデータなど利用者を識別することができない状態で提供する場合
  • 法令に基づき開示・提供を求められた場合

参考

  • 愛称「湖(うみ)レコ」の由来

漁業者は、琵琶湖のことを「うみ」と言います。漁業者が操業を通じて、水産業から見た今の琵琶湖を記録(record)し、未来につなげたいと思いを込めました。

  • その他

本システムは、水産庁「漁獲情報デジタル化推進事業」の支援を受け開発しました。

お問い合わせ
農政水産部 水産課
電話番号:077-528-3870
FAX番号:077-528-4885
メールアドレス:[email protected]
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