令和3年10月に策定した「滋賀県農業・水産業基本計画」では、県は琵琶湖の生産力を最大限に活用し、漁業者自らが琵琶湖の限られた水産資源を管理し、有効かつ持続的に利用する取組を支援するほか、水産資源を維持・増大する取組を推進することとしています。
栽培漁業は、これらの取組を支えるもので、より計画的かつ効果的な栽培漁業を通じて水産資源の回復と健全な生態系の維持を図ることが求められます。
本県の栽培漁業では、長年にわたり効果の高い種苗生産および放流を目指して技術開発が進められてきました。その結果、ホンモロコでは継続した大規模な種苗放流等の取組により資源が回復傾向にあります。一方、ニゴロブナやセタシジミなど十分な資源回復に至っていない魚種では、その回復に資する新たな種苗生産技術の開発と安定した種苗放流が引き続き必要です。
これらの現状をふまえ、令和8年度を目標年度として、本県の栽培漁業の取組の基本となる事項について令和4年3月31日に第8次計画を策定しましたので、お知らせします。