全国的に人口が減少していく地域が多いなかで、湖南圏域は、2035年頃までは引き続き人口が増加されていると推計されている、数少ない人口増加地域です。
子育て世代も多く、令和7年における高齢化率は22.6%(国勢調査をもとにした県の推計)と県内では低い状況にあります。病院や診療所の数も県内では比較的多い圏域です。
しかし、2050年頃まで65歳以上人口が、2055 年ごろまで75 歳以上人口が増加し続けると予想されています。
高齢者の独居、高齢者夫婦世帯数が増加し、高齢者の入院・外来・救急医療や在宅医療の需要にどう対応していくかが課題です。
また、子育て世代が多い中で安心して子どもを産み育てることができる環境をどのように整備していくかも、大きな課題となっています。
高齢期だけの課題ととらえず、生涯を通じた予防、健康づくりを基盤にして、子ども、難病や障害のある方などにも対応した地域包括ケアの深化・推進に向け、地域が協働して取組みを進める必要があります。
平成30年改訂のビジョンの本文、また、2025年に策定した”湖南圏域医療福祉ビジョン~2040 年を見据えて~”について、下記リンクからPDFをダウンロードすることができます。
一人ひとりが健康的な習慣を身につけ、病気を予防したり早期発見することができる
住民が必要な医療サービスをケアとともに安定して受けられるよう医療提供や連携の体制を整える
地域包括ケアを推進し、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らし、本人が望む形で人生の最期を迎えることができる
平成21年(2009年)12月に「滋賀の医療福祉を考える懇話会」が提言した最終報告を踏まえ、湖南圏域において平成22年(2010年)11月に「南部地域から医療福祉を考える懇話会」を設置、4回の懇話会を通じて「南部地域医療福祉ビジョン」が提言され、策定されました。
平成29年(2017年)度には、ビジョン策定から5年が経過したことを受けて、策定時からの状況変化や課題解決の状況を検証し、今後の取組みに反映させることを目的として、ビジョンの中間評価が行われました。
令和7年(2024年)度には、いよいよ2025年を迎えることから、75歳以上の高齢者が急激に増加する2040年ごろを見据え、”湖南圏域医療福祉ビジョン~2040 年を見据えて~”を策定しました。
これらのビジョンの策定から推進は、湖南圏域における協議会を設置することで進めてまいりました。これらの詳細は、「湖南圏域2040年医療福祉推進協議会」のページをご覧ください。