杉本余呉線は、木之本町杉本を起点とし余呉町上丹生を経由して終点である下余呉へ続く全長7.8キロメートルの県道です。
このうち、杉本から上丹生の区間は、見通しの悪い蛇行した離合困難な道が連続しており、字界にある隧道は車両1台がかろうじて通行できるほどの狭さとなっています。
安全確保のため、冬季の間は同区間を通行止め規制としています。
冬季の間、杉本余呉線が通行止め規制となると、木之本町金居原から音羽については、利用可能な主要道路は国道303号のみとなり、災害などで道路が寸断されてしまうと孤立してしまう恐れもあります。
これらを解消するとともに、木之本町と余呉町の横断的な交通利便性向上を目的に、バイパス道路を整備するものです。
バイパスは、現道に対し南側に位置する全長1,784mの道路で、そのうち1,500mは山岳部を通るトンネルとなります。
また、上丹生側については、一級河川高時川を渡河する45mの橋梁を架設し、バイパス整備に合わせて高時川右岸側の道路整備も行います。
全体延長:L=1,784m
道路区分:第3種4級
設計速度:V=40km/h
標準幅員:W=8.5m(トンネル部)、W=7.75m(明かり部)
計画交通量:2,172台/日
明かり部とは、トンネル坑外の道路区間のことです。
本工事はNATMにより掘削しています。
NATMとは、新オーストリアトンネル工法(New Austrian Tunneling Method)の略語で、掘削部分にコンクリートを吹き付け、岩盤奥深くにロックボルトを打ち込むことで、周囲の地層を一体化させ地山自体の保持力を利用する掘削工法です。
トンネル工事は余呉町上丹生側から掘削しており、坑口周辺に工事用ヤードを整備しています。
施工に必要となるバッチャープラントや濁水処理施設などの仮設備を設置しています。