ユニバーサルデザインってどういうこと?滋賀県の考え方を説明しています。
「ユニバーサルデザイン」は、そのまま一言でいうと「すべての人のためのデザイン」となります。
つまり、施設や物をつくるとき、年齢や国籍の違い、障害の有無などにかかわらず、できる限り多くの人が利用しやすいように、初めから計画しておこうという考え方です。
■ 福祉のまちづくりを進めるために ■
だれもがひとりの人間として尊重され、安心して暮らせる社会の実現は、全ての人の願いです。
このためには、年齢、性別、ことばの理解度、障害や病気のあるなしなどに関わらず、また、大きな荷物を持っている時や子どもを連れている時、妊娠している時、けがをしている時など、どのような状態の時でも、自由に行動でき、快適に生活できる社会であることが大切です。
ユニバーサルデザインとは、こうした社会を実現するために、すべての人が、またどのような状態の時でも利用可能なように、はじめから考えて計画し、実施するとともに、その後もさらに良いものに変えていこうという考え方です。
現実的には「すべての人」に合わせることは難しいかもしれません。しかし、ユニバーサルデザインの考え方には、難しい場合にはそれぞれの状況に応じた代わりの案を考えるなど、目標に向けてより多くの人が参加し、より良いものにしていこうという姿勢や課程そのものも重要なこととして位置づけられています。
「ユニバーサルデザイン」とよく似た考え方に「バリアフリー」があります。
両方とも、だれもが自由に行動できるようにという目的はおなじです。バリアフリーは、生活の中での行動の妨げになるもの(バリア)を取り除いていこうという考え方で、スロープやエレベーターをつけたりして建物などを直すことによって、これまで行動しづらかった人にとって良くなっています。バリアがあるなら、バリアフリーが大切であることに変わりはありません。
ユニバーサルデザインは、バリアフリーをさらに進めて、様々な人の多様性などを理解したうえで、すべての人を考えに入れて計画し、行うことにより、できる限り初めからバリアを作らないという考え方です。
【バリアフリー前】
【バリアフリー後】
【ユニバーサルデザイン】