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神経病態研究部門

スタッフ

【専門研究員】
谷垣 健二(たにがき けんじ)

【専門】
神経発生学、分子医学、分子生物学

【略歴】
平成9年京都大学医学部卒業、平成9-13年京都大学大学院医学研究科分子医学専攻(平成13年修了、医学博士)、平成13-14年 京都大学大学院医学研究科分子生物学教室特別研究員、平成15年京都大学大学院医学研究科分子生物学講座助手、平成15-16年Max-Planck Institute for Medical Research, Biomedical Optics留学。

【抱負】
わたくしは、発生時に様々な細胞種の運命決定に重要な役割を果たしているNotch/RBP-Jシグナルの解析を通して、神経発生、神経細胞への運命決定後のNotch/RBP-Jの役割を明らかにしてきました。
最近の研究では、統合失調症のような機能性精神疾患にも、非常に微細な神経発生異常が認められることが報告されてきています。神経発生の分子機構解明から精神疾患の病因を神経発生学的手法を用いて明らかにしていきたいと考えております。Notch/RBP-Jシグナルの異常によるAlagille 症候群は精神遅滞をきたすことが、同じくRBP-J を介した遺伝子の発現抑制に重要な役割を果たしているMecp2の異常も精神遅滞をきたすことが知られています。ヒトの神経疾患と同じ遺伝的異常を持った動物モデルを遺伝子改変技術を用いて作出し研究を行なっています。神経機能におけるRBP-Jの役割を解明し、Notch/RBP-J シグナルを調節することによって新たな発想の治療法を開発できる可能性を追求したいと考えています。

【主な論文】
こちら

【臨床検査技師】
村木 一枝(むらき かずえ)

神経病態研究部門の研究概要

神経病態研究部門は、未だ抜本的な治療法が開発されていない痴呆症、脳卒中、脳腫瘍、精神疾患等の神経難病の神経病理学的、分子病理学的研究に取り組むために設立されました。

近年では、基礎医学的な神経発生の研究が進み、神経発生に関与する分子機構も次々に解明されています。この最新の基礎医学の知見をふまえて、脳腫瘍や統合失調症、躁うつ病などの機能性精神疾患の発症の分子メカニズムの解明と新たな治療法の開発ができないか研究を行なっています。

神経系の発達とその異常による病態の解析

(1)中枢神経系におけるNotch/RBP-Jシグナルの役割

Notch/RBP-Jシグナルは、遺伝学的、生化学的解析によって統合失調症、自閉症、精神遅滞等の精神疾患に関与することがわかっています。我々は、中枢神経系特異的にNotchシグナルが欠損したマウスを作成することで、Notch/RBP-Jシグナルが成体神経新生において神経細胞の成熟に関与していることを発見し、著名な米国発生生物学誌に報告しました。成体に残存する神経新生は、統合失調症や認知症に関与することから、これらの知見は精神疾患発症の分子メカニズムにせまるものと期待されます。

また、この研究から、Notch/RBP-J シグナルが悪性脳腫瘍である神経膠芽腫の悪性化に必須のOlig2 の制御を行なっていることが明らかになり、Notch/RBP-J シグナルの神経膠芽腫の悪性化の関与が示唆され、新たな研究の展開につながっています。

(2)中枢神経系細胞構築の異常と統合失調症の分子基盤

統合失調症は複数の遺伝子の機能異常によっておこる多因子遺伝病です。遺伝学的解析によって統合失調症の原因遺伝子が同定されつつあり、原因遺伝子のいくつかは神経発生に関与する可能性が示唆されています。我々は、統合失調症原因遺伝子と考えられている遺伝子を欠損したマウスを利用して、神経発生学的に解析し、統合失調症発症に関与する神経回路網の解明を目指すと同時に、統合失調症様行動異常に影響を与える遺伝子群をQTL解析の手法を用いてスクリーニングを行なっています。

研究業績

業績はこちらをご参照ください。


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