湖国三大祭の一つ。本祭当日のゴブラン織りや精巧な金具に飾られた豪華絢爛な13基の曳山巡行がハイライトです。
囃子とともに、所望場所で巧妙な「からくり」を演じながら巡行します。厄除のちまきを撒きながら行くので、周辺は多くの人で賑わいます。
三井寺にある護法善神堂の縁日で、秘仏である本尊のご開帳があり、串にさした1,000個の団子が供えられます。
境内にはいろいろな露店も並び、子どもからお年寄りまで多くの人で賑わいます。
建部大社の納涼船幸祭は大津三大祭のひとつであり、伝統的な夏の神事です。
毎年8月17日に行われ、日本武尊が東国にて船団を率いて海路を渡った故事に基づいています。
瀬田川を海路に見立て、神輿を船に乗せて巡幸をする「船渡御神事」の進行にあわせて奉納花火が打上げられます。
「山王さん」の総本宮、日吉大社の例祭。
初日に牛尾山(八王子山)から2基の神輿を東本宮へかつぎ降ろす「午の神事」、2日目に神輿を激しく揺り動かす「宵宮落とし」、3日目に7基の神輿が琵琶湖を渡る船渡御等が執り行われます。
褌姿の若者たちが無病息災を祈願します。
鎌倉時代、土御門天皇の病気の元凶だとして退治された大蛇の胴体が勝部神社に、頭部が住吉神社へ飛んだという伝承に由来し、それぞれの大松明は胴体・頭部をかたどっています。
宵宮の夜、若者が大太鼓をかついで練り歩き、訪問先の家で打ち鳴らします。
本祭当日は真魚箸という鉄製の箸と包丁を持ってふなずしを切り、神に供えます。この儀式に続き「かんこの舞」という踊り、子どもの長刀踊り、神輿の渡御などが行われます。
水口の曳山は、露天上に「ダシ」と呼ばれる作り物を乗せているのが特徴。
本祭当日の朝、2025年は8基の曳山が弟殿に集合、曳山室内で奏でられる水口ばやしとともに水口神社への巡行が行われます。
左義長は、稲わらでできた三角錐のダシの胴体に赤紙や毎年の干支にちなんだ造り物がつきます。2日目の朝から町内を練り歩き、「けんか」と呼ばれるぶつかり合いが行われます。夜に境内で奉火され、クライマックスを迎えます。
江戸時代、雨乞いの返礼に花火を奉納したことに始まる、全国でも珍しい「和火」による壮大な仕掛け花火。
100畳にも及ぶ木板に、毎年違った題材の絵柄を淡青紫色の炎で描き出します。
1000年以上の歴史を誇る日牟禮八幡宮の祭礼。
宵宮では10mを超す大松明をはじめ計30本以上の松明に火がつけられ、本祭では大太鼓の渡御が行われます。
日本全国から願いを込めて奉納された10万本の護摩木を焚き上げ、家内安全・無病息災を願います。約50人の神主や修験者による、山伏問答や火渡りの儀などの儀式が行われます。甘酒の接待もあります。
本祭当日はまず「神子」と呼ばれる稚児とその警護役で裃姿の「神調社」の一行が宮入、その後各町内より10数基の曳山が神社境内に勢ぞろい。神輿3基も繰り出します。
山之上のケンケト祭りの由来は、織田信長公が甲賀攻め(1570年)の際、地元の住民も従軍し勝利したことを記念して催された祭りで、住民が鎧を脱いだ時の格好で太鼓や鉦の音に合わせて踊ったことが、ケンケト祭りの始まりと言い伝えられています。
氏子各戸から11歳~21歳の男子が、派手好きの信長公に因み色鮮やかな衣装を身に着け、太鼓や鉦が打ち鳴らされる中、長刀振りを奉納します。
近江のケンケト祭り長刀振りは、2022年12月に伝統的な「風流踊り」としてユネスコの無形文化遺産に登録されました。
地元では「多賀まつり」と呼ばれ、江戸時代には京の賀茂祭(葵祭)と並び称された大祭。
馬上から祭りを指揮する馬頭人を中心に、総勢500人と騎馬40数頭による古式ゆかしい時代絵巻が奉納されます。
多賀大社の祭神のうち、女神の伊邪那美命は黄泉の国の守護神であることから、あの世での祖先霊の守護を祈念する、先祖供養の神事です。
全国各地から寄せられた、1万数千灯を超す提灯が境内を照らします。
目の仏様として篤い信仰を集める木之本地蔵院の大縁日で、境内や門前の北国街道、地蔵坂沿いに100店舗以上の露店が並び、期間中に10万人が訪れ賑わいます。
最終日には「木之本大花火大会」が行われ、夜空を華々しく彩ります。
豊臣秀吉が城下に振る舞った金をもとに、山車を作って八幡宮の祭礼に曳き回したのが始まりとされます。
舞台では、祭りの見どころ「子ども歌舞伎」が演じられ、見物客の拍手喝采を浴びます。
数え年8歳の少女が狩衣姿に張り子の鍋をかぶって渡御し、本殿に参進します。
宇治(京都府)のあがた祭り、島坂(富山県)の尻叩き祭りとともに「日本三奇祭」の一つに数えられます。
米原の曳山は3基あり、宵宮(1日目)の夜に威勢のいい掛け声の中で曳山がゆっくりと神社に向かう登り山や地元の子どもたちが曳山の上で演じる子ども歌舞伎(狂言)が見どころです。
5基の曳山が出る湖西随一の曳山祭りで、各曳山が古式にのっとり太鼓・鉦の囃子で町内を巡ります。
宵宮で各曳山に提灯をつけ曳き廻る光景は、もっとも豪華で美麗です。