シニアレジデント研修内容 リハビリテーション科

リハビリテーション科 科長 川上 寿一

教育方針

私たちの理念・教育方針は以下の3つを研修において身につけることです。

  1. 障害を持った患者さんを総合的に診療する全人的医療を修得する。
  2. 科学的根拠に基づく適切なリハビリテーション医療を患者さんに提供する。
  3. チームリーダーとしてふさわしい技能・人間性を形成する。

研修内容

日本リハビリテーション医学会の認定するリハビリテーション科専門医は全国で1,100名です。リハ医学会の専門医は広い範囲の疾患を経験する必要があり、現実には多くの病院で患者さんの疾患の内容等に偏りがある現状を考慮すると、比較的取得の難しい資格であります。したがって現状では専門医取得者は毎年30名程度となっているようです。

滋賀県立総合病院リハビリテーション科は、2006年6月に開設した滋賀県立リハビリテーションセンターの医療部の役割を担っており、患者さんの、身体機能、日常生活の活動、社会的な参加レベルを可能なかぎり回復させるための体制が整備されています。2006年7月からは日本リハビリテーション医学会の研修施設申請を行い、これから全国で不足しているリハビリテーション科専門医の教育に力を入れていく方針です。

また理学療法・作業療法・言語聴覚療法を担当する療法士数も当院全体で23名と、滋賀県でも有数のスタッフ数をそろえています。

当科の特色としては滋賀県立総合病院の急性期・回復期のさまざまな疾患のリハを経験することはもちろん、その後の社会復帰をめざした継続的なリハビリテーション診療を経験することが可能なことです。

指導体制としては滋賀県立リハビリテーション・センター医療部・藤原誠(部長・兵庫医科大学名誉教授)リハビリテーション科・松本憲二(部長、リハビリテーション医学会指導責任者)が責任を持ってリハ医学会専門医・指導医取得までを指導させて頂きます。もちろん学会参加・発表などの学術活動も積極的に推奨しております。

研修終了後の進路

当院での研修を修了し専門医を取得された後は、当院のスタッフとして継続して勤務して頂けます。また優秀な専門医を管理者として招聘している病院は数多いため、他病院でリハビリテーション科の医長・部長として活躍する道も多数あります。

将来大学教員をめざす方のためには連携する大学での学位取得、教員としての進路を紹介することも可能です。

そのほか皆さんのご要望に応じて研修内容、進路はアレンジすることができます。

後期研修プログラム

1年目

  • 入院患者さんをスタッフ医師とともに受け持ち、基本的な診療態度を身につける。 主に回復期病棟の脳血管疾患、運動器疾患の診療経験を積む。
  • リハ医に必要な基本的検査(筋電図検査、嚥下造影検査、膀胱機能評価)を指導医のもとに施行し手技をマスターする。
  • リハ医学会地方会での症例報告を行う。

2年目

  • 筋電図検査、嚥下造影検査、膀胱機能評価などの検査を単独で施行し、評価することができる能力を身につける。
  • 症例のバリエーションを増やし、専門医取得に必要な症例を網羅する。
  • リハ医学会学術集会での発表を指導医の指導のもとに行う。
  • 発表した内容を指導医の指導のもとに論文化する。
  • コメディカルの指導を行う能力を身につける。

3年目

  • 次年度の専門医取得に向け、さらに経験を積む。
  • 他科からのコンサルテーションに的確に応えることのできる能力を身につける。
  • 若手レジデントの指導をする能力を身につける。
  • 単独で学会発表、論文執筆をする能力を身につける。

おわりに

リハ医療は急性期疾患を主に対象とするものではなく、時間外の呼び出しなど肉体的ストレスはそれほど多くはありません。しかし、患者さんとともにその障害と向き合い、その後の生活・人生を作り上げていく、QOLに直結する患者さんのニーズの高い診療科です。また、リハの適応となる疾患・病態は多く、幅広い疾患の治療・予後についての知識が必要で、知識・勤勉性は当然として、患者さんやチーム・スタッフから信頼されるためには高い人間性も備えるよう努めなければなりません。

上記に掲げた理念に共感して頂いて、この期待に応えて頂ける熱意と向上心あふれるドクターの応募をお待ちしております。