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ユネスコ無形文化遺産に登録「大津祭の曳山行事 」

 大津祭の曳山行事がユネスコの無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」に追加登録されることが決まった。

 大津祭の曳山行事は、大津市にある天孫神社の例祭に行われる行事で、からくり人形を載せた13基の曳山が囃子を奏でながら町内を巡行する。巡行の途中に30カ所ほどある場所で、「所望(しょうもん)」という「故事や能楽・謡曲などから取材したからくり」が演じられ、観衆に粽(ちまき)がまかれる。

大津祭の様子は10月14日付け広報レポートで詳報している。

除幕式画像
大津祭関係者らによる除幕式の様子

 ニューデリー(インド)で開催中のユネスコ無形文化遺産保護条約政府間委員会で登録の決定が行われたことを受け、大津祭曳山展示館前ポケットパークで記念セレモニーが行われた。

 大津祭保存会の古家弘巳会長や大津祭曳山連盟の船橋寛明理事長はじめ来賓や関係者らが参加して、追加登録を祝う看板の除幕式が行われた。つづいて鏡開きも行われ、地元の平井商店の酒が参加者らに振舞われ、全員で追加登録をお祝いした。

追加登録決定を受けての知事コメント

 本県の「大津祭の曳山行事」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。大変喜ばしいことであり、保護・継承に取り組んでこられた関係者の皆様に心から敬意を表します。

 今回の登録は、永きにわたり大切に受け継いでこられた本県の伝統文化が、世界に認められたものであり、大きな喜びです。

 今回のユネスコ登録が、担い手の皆様の誇りとなり、未来への継承気運が高まり、地域の活力向上や観光の振興に一層貢献していくものと期待しています。

 多様な世代の人のつながりをつくり、大切にしていくこれからの時代の「新しい豊かさ」の追求に、祭りが果たす役割は非常に大きいと考えています。この貴重な祭礼行事が末永く受け継がれていきますよう、今後とも皆様と力を合わせ、県としても取り組んでまいります。

令和7年12月11日

滋賀県知事三日月大造

お問い合わせ
知事公室 広報課
電話番号:077-528-3040
メールアドレス:[email protected]