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都道府県初!独自にゴールを設定した 地域版SDGs「MLGs」を策定しました!」

 滋賀県には、日本一大きな湖であり、世界でも有数の古代湖である“琵琶湖”があります。

 琵琶湖は、山、川、海とつながり、その周辺に暮らす人々の営みと常に関わりながら存在してきました。

 そんな琵琶湖は、人々の暮らしを支える母なる湖“Mother Lake”と呼ばれています。

 この度、滋賀県と県民が一緒になって、都道府県で初めての独自にゴールを設定した地域版SDGsとして、Mother Lake(琵琶湖)を切り口に持続可能な社会を目指す13のゴール、“Mother Lake Goals(MLGs)”を策定しました。

MLGsのWEBサイトはこちら

https://mlgs.shiga.jp

琵琶湖の環境を守る、これまでの“40年”

 今から50年ほど前、日本は高度成長の時代、滋賀県でも人口増加や工場立地等により、琵琶湖の水質は悪化し、特に大規模な“淡水赤潮”により琵琶湖が赤褐色に染まった際、県民は大きな衝撃を受けました。

 こうした琵琶湖の環境問題に、滋賀県では、「住民」「行政」「企業」「大学・研究機関等」の4つの主体が連携して取り組み、水環境の保全と、経済の発展を両立させてきました。その中で滋賀県は、琵琶湖の環境を守るための条例を、1980年7月1日に制定しています。

 滋賀県は、この条例を制定した翌年に、7月1日を“びわ湖の日”として定め、県民をあげて琵琶湖の清掃活動を行うなど、琵琶湖への思いをみんなで共有して、環境を守る取り組みを続けてきました。

 そして、今年の7月1日に“びわ湖の日”は40周年を迎えました。

琵琶湖との約束、2030年に向けた“13のゴール”

 SDGsは、国連が国際社会共通の目標として掲げた、いわばトップダウンで策定されたものです。

 対して、MLGsの13のゴールは、SNSなどで多くの人々から“琵琶湖との約束”を集めるキャンペーンを行い、さらに何度もワークショップや話し合いを重ねて、ボトムアップで作り上げました。

 滋賀県民にとっては身近に感じられる13の目標を設定し、琵琶湖を守る、一人ひとりの具体的なアクションを促していきます。

【13のゴール(項目のみ)】

1. 清らかさを感じる水に

2. 豊かな魚介類を取り戻そう

3. 多様な生き物を守ろう

4. 水辺も湖底も美しく

5. 恵み豊かな水源の森を守ろう

6. 森川里湖海のつながりを健全に

7. びわ湖のためにも温室効果ガスの排出を減らそう

8. 気候変動や自然災害に強い暮らしに

9. 生業・産業に地域の資源を活かそう

10. 地元も流域も学びの場に

11. びわ湖を楽しみ愛する人を増やそう

12. 水とつながる祈りと暮らしを次世代に

13. つながりあって目標を達成しよう

“MLGs”に込めた思い

2030年に向かって誰一人取り残さない持続可能な社会をつくるために、私たち一人ひとりは何ができるか。SDGsを考えるとき、地球規模の環境問題や世界規模の経済格差は、規模が大きすぎて実感を持って理解することが難しいように感じられることもあります。

イチロー選手はメジャーリーグの年間最多安打を塗り替えた時、「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道」と言いました。

滋賀県では多くの人々が、琵琶湖のために自主的に活動しています。それは、持続可能な世界の達成につながる、小さくても大きな一歩だと考えています。

 MLGsは、琵琶湖を通じて、自分たちの小さな活動でも、大きなSDGsにつながっていることを発見する仕組みであり、MLGsの取組は身近な現場の活動をエンパワーするものと言えます。

広がる“MLGs”のアクション

既に、多くの個人・企業・団体の皆様に、MLGsの理念に賛同をいただいています。そして、賛同者の皆様による、具体的なアクションが始まっています。

 

【MLGsアクションの例】

株式会社セブン-イレブン・ジャパン

~セブンイレブンのナナコカードとMLGsのコラボレーション~

「マザーレイクゴールズ(MLGs)」のロゴマークを使った『滋賀県 MLGs nanacoカード』を7月26日から発売しています。また、このカードの利用金額の一部を、滋賀県が取り組む琵琶湖の環境保全活動に寄附いただく予定です。

NPO法人国際ボランティア学生協会(IVUSA)

~MLGsの目標に向けたアクションを考える、オンラインワークショップの開催~

6月19日に開催したワークショップでは、班に分かれて社会人も学生らと一緒に議論し、学生の提案をブラッシュアップしました。

今後、ここで出たアイデアのいくつかは、実際に事業として実現する予定です。

MLGs WEB

~高校生・大学生ライターによるニュースサイトの運営~

滋賀県は、MLGsに関するニュースサイト「MLGs WEB」を開設しました。

高校生・大学生がライターとなり、MLGsに関する取組を取材し、記事を発信します。

活動の情報発信だけでなく、若い世代が地域の環境問題に関わるきっかけとなることを期待しています。

滋賀県って、どんなところ?

滋賀県は日本のほぼ中央にあります。まわりを山々に囲まれ、中央に県の面積の約6分の1を占める日本で一番大きな湖「琵琶湖」があります。

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知事公室 広報課 報道係
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