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令和5年6月12日県政経営会議の概要

  1. 開催日時:令和5年6月12日(月曜日)8時45分~9時40分
  2. 開催場所:WEB開催(各執務室)
  3. 出席者:知事・江島副知事・大杉副知事・知事公室長・総合企画部長・総務部長・文化スポーツ部長・琵琶湖環境部長・健康医療福祉部長・商工観光労働部長・農政水産部長・土木交通部長・会計管理者・防災危機管理監・東京本部長・企業庁長・病院事業庁長・議会事務局長(代)・監査委員事務局長・警察本部長・教育長
  4. 議事概要:下記のとおり

論議事項

1. 滋賀県障害者文化芸術活動推進計画(第2次)の骨子案について

<谷口文化スポーツ部長>

 ・資料に基づき説明

<質疑・意見等>

(松田知事公室長)

 障害者の優れた才能を活かすという観点では、作品を販売することもその一つ。自らの才能で生きていく糧を得ることにつながる。そういったことへの支援も盛り込まれているのか。

(谷口文化スポーツ部長)

 明示的には示されていない。具体的な取組として反映していきたい。

(知事)

 第1次計画でも同じ柱で取り組んできたと思う。第1次計画の取組の成果や課題についての総括は行ったのか。

(谷口文化スポーツ部長)

 総括の議論は行ってきた。第1次において課題となった情報保障の充実などは意識的に取り組み、具体的なプロジェクトとして事業展開してきたが道半ば。方向性としては間違っていないと考えているが、さらに質的・量的な拡大が必要。また、ヒアリングを通じて障害者理解が十分でないとの現場の意見も伺っている。第2次計画の取組を通じて解決していきたい。総括を経てこの案に至っているが、大きな方向性としては第1次計画を敷衍した中身になっている。

(江島副知事)

 「障害者等」の定義に障害児は当然含まれているという理解でよいか。我々は、今子どもを中心に施策を考えていることから、方向性などどこかに子どもの視点をもう少し色濃く盛り込んだ方がよいのではないか。先日視察したホールの子事業もたいへんよいプロジェクトであるし、つちっこプログラムなど、ああいった子どもたちが文化芸術に親しんでいけるような環境整備が必要と考えている。

(谷口文化スポーツ部長)

 現行計画でも取り組んでいるが、骨子案の中で明示的に示せていなかった。より分かりやすく示したい。

(大杉副知事)

  1. どうしても支援する側が主語になりがち。障害者自身がその特性を生かして幸せに生きていく、Well-beingを実現していく観点で、障害者自身が主語になる取組との両面を意識して議論を進めていただきたい。
  2. 障害者雇用がなぜ進まないかの理由の一つに、小さい時から一緒に過ごしていないために何となく分断している面がある。共生社会に向けた意識づくりは経済活動も含めたあらゆる社会活動の基盤づくりにもなる。その点を意識しながら議論をお願いしたい。

(谷口文化スポーツ部長)

 ご指摘のとおり障害者が主体となることが原理原則だと認識している。そこを出発点にしてこの計画の改定に取り組んでまいりたい。

(知事)

 江島副知事のご指摘に関連して、骨子案の概要の3つの方向性に子どもの観点を表現してみてはどうか。そこを少し強調して、この5年間取り組むことを今後の検討の中で考えてほしい。

2. 琵琶湖森林づくり基本計画(第2期)見直しの素案について

<森本琵琶湖環境部長>

 ・資料に基づき説明

<質疑・意見等>

(福永教育長)

  1. 滋賀県の山における民有林と公有林の割合はどうか。
  2. 個人所有の森林がどのような状況で、森林所得者の所得向上に対する取組がどうなっているのか。森林組合や製材業者も大切だが、山を持っている方のモチベーションを高めるための取組についてご教示願いたい。

(森本琵琶湖環境部長)

  1. 民有林9に対して公有林1の割合。
  2. 個人所有者に対する施策については、私自身も問題意識を持っているところ。今回は、生産性を向上させることで結果的に所有者である林業従事者の所得を向上させることが先決であるとして、その方向性で取組を盛り込んでいる。

(福永教育長)

 製材された木製品の価格が上昇しても、利益を得るのは加工業者や製材業者であって、山林所有者が売る木の値段が変わらなければモチベーションは働かない。何か工夫ができないかと常々思っている。そのあたりの研究や検討もお願いしたい。

(三和土木交通部長)

 政策提案時にもご指摘があったところだが、県産材の利用や木質化100%などに取り組むには、今後いかに安定供給を進めるのかが大きな課題。しっかり取組を進める必要があると考える。

(大杉副知事)

  1. 今ほどのご指摘に同感。高専の議論では、県産材や木質100%は大事である一方、コストがかかりすぎるのもどうかということでバランスをとる方向で検討が進められていたので共有させていただく。
  2. 施策4のひとづくり(2)に関して、子どもに対しては具体的に木育や森林環境学習がある一方で、大人に対しては急に漠然としたものになってしまう。グリーンリスキリングなども関連してくるのではないかと考えるがどうか。

(森本琵琶湖環境部長)

 大人向けには県民講座も実施しているところ。グリーンリスキリングは象徴的な用語であり、使用を検討したい。

(知事)

 大きな方向性について異論はない。山に対する畏れと命や生き物に対する慈愛の念がもう少し感じられるものになるとよい。経済的側面から策定する計画ではあるが、そういった面も反映できれば。その上で3点申し上げる。

  1. 県産材利用促進条例が定まったことに伴う今回の改定であるならば、いつ頃どこからどれくらいの質・量の木材がどれくらいの価格で出せるのか、本県ならではの見通しを示せるほうがよいのではないか。
  2. 顕在化する課題として高時川の濁水問題が挙げられているが、それ以外の課題は施策や方向性の中でどう対処するか書いてある。課題で挙げるのであれば、森林づくりがどうアプローチするのか盛り込む必要があるのではないか。
  3. 令和2年度の策定からしばらくたっているので、これからの計画をつくる上で、第2期でどこまで取組が進んでいるのか、令和2年度時点にとどまらず令和3年度以降の動き、方向性ももう少し示す必要があるのではないか。

(森本琵琶湖環境部長)

 山に対する慈愛の念が盛り込めるよう具体的な書き込みを検討したい。3点のご指摘についても検討したい。

協議事項

1. 淡海ユニバーサルデザイン行動指針の改定について(原案)

<大岡健康医療福祉部長説明>

 ・資料に基づき説明

<質疑・意見等>

(松田知事公室長)

 ガイドラインとしての位置づけとのご説明であったが、例えば、施設整備の際の基準なども示されると考えてよいか。

(大岡健康医療福祉部長)

 あくまでも行動指針であるため具体的な目標や数値はここでは定めていないが、それぞれここで示す点に配慮しながら施設整備や取組を進めていただきたいという趣旨。

(松田知事公室長)

 この場のように議論しているときには意識するが、常に意識できるとは限らない。施設の仕様を決める際に、どの点に気をつけたらよいのか、共通の水準があった方が滋賀県として統一的に取組が進むのではないか。最近しばしば問題になるトイレなど、どういう配慮をしたらよいのか整備時点には不十分で、後から追加することになると非効率。佐賀県に行ったときに県立の美術館で6か国語表記がされていた。滋賀県として何か特徴的にできることがあればアピールにもなる。

(大岡健康医療福祉部長)

 ご指摘のとおりかと思う。様々な観点があると思うので、具体的にどこまで配慮するか、予算的な制約もあるので、推進員等の意見をくみ上げながら各部局と相談して進めたい。

(知事)

 今すごく大事な時期。改定の背景にもあるとおり、少子高齢化や障害者の社会参加の増加、国際化の進展や新型コロナ感染症の拡大などといった情勢を踏まえた改定である。検討すべき様々な課題がある中で、10月の改定にはこだわるのか。

(大岡健康医療福祉部長)

 昨年から継続審議しており、長い期間経過しているため、できたら10月に策定したい。

(知事)

 2005年に策定してからかなり年数がたっての見直しなので、「よくなった」「こんなことができるようになった」ということが伝わるような改定になれば。議会や県民のご意見を伺ってさらにバージョンアップしていこう。スケジュールにとらわれない議論も必要。

(大岡健康医療福祉部長)

 各方面の皆様のご意見を伺い、時期にこだわらず内容重視で策定を進めたい。

その他

(江島副知事)

 政策提案について今後工夫が必要と感じたことを伝達する。

  1. 政策提案では、滋賀県の本気度を問われる。決意を示す場でもあることを認識して作っていくことが必要。
  2. 要望が実現すれば、滋賀県にとってどういった効果があるかを伝えていく必要がある。
  3. 国の財政も厳しい中、要望を受けた省庁は財務省に対して要望していく立場となる。その点を念頭に、この要望によって日本にとってどうプラスになるのか伝える工夫が必要。補助金にこだわらず、規制緩和・制度改正なども有効。

秋に向けて今から課題を探索し、準備を進めてほしい。

(知事)

 江島副知事のご指摘に同感。秋の政策提案に向けて練り直していきたい。項目も少し絞ることを検討した方がよいかもしれない。その他2点申し上げる。

  1. 洪水期に入っている。前回同様、琵琶湖の水位に対する目配りと公共交通を含めたライフラインの情報発信により丁寧に取り組みたい。
  2. 6月定例会議が始まる。県民の審判を受けて新たに構成された議会・議員に向き合う。人や組織を動かすためには、人の心を動かすことが大事。原稿や答弁をつくるときにもそのことを考えよう。この表現でよいか、そのまま読んでよいのか。時間やわかりやすさにも配慮するようお願いする。

 

お問い合わせ
滋賀県総合企画部企画調整課
電話番号:077-528-3311
FAX番号:077-528-4830
メールアドレス:[email protected]
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