文字サイズ

令和3年11月16日県政経営会議の概要

  1. 開催日時:令和3年11月16日(火曜日)8時30分~9時23分
  2. 開催場所:災害対策本部室 危機管理センター2階
  3. 出席者:知事・江島副知事・中條副知事・知事公室長・総合企画部長・総務部長・文化スポーツ部長・琵琶湖環境部長・健康医療福祉部長・商工観光労働部長(代)・農政水産部長・土木交通部長・会計管理者・東京本部長・企業庁長・病院事業庁長・議会事務局長(代)・教育長・監査委員事務局長・警察本部長・防災危機管理監
  4. 議事概要:下記のとおり

協議事項

1. 高等専門学校構想骨子(素案)について

<西村総合企画部次長>
・資料に基づき説明

<質疑・意見等>
(福永教育長)
 2点伺う。1点目は学校規模について、定員120名、3学級だと40人×3学級になるが、今はやはり少人数で学ぶというのが一つの方向性としてある。経費の問題があるとは思うが、例えば30人×4学級で、小規模でしっかり学べる高専ですよというアピールも一つの方法ではないか。
 また、施設整備費運営費について多額の経費がかかると思うが、その財源補てん、国からの支援はどのように想定しているのか。
(田中企画調整課長)
 
まず、40人×3学級としていることについて、どうしても費用面を考えると、3学級であれば教室数、教員数も3クラス分で済むが、30人×4学級になると、その分だけ教室、教員が増えるので、費用面を考えると40人にさせて頂きたいと思っている。ただ、学びの質を考えると30人の方が良いのではないかという御指摘だと思うので、もう少し検討させていただきたいと思う。
 
もう一つの施設整備費の関係だが、仮にPFI方式を採用した場合、施設整備費100億円のうち72億円は将来的に負担を繰り延べていくことになる。その他経費は備品購入費が多いが、起債を75%充当し、残りは一般財源ということになる。その上で、国による支援があるかという点については、政府要望等を行っているが、支援を得ることは難しいのが正直なところである。
(八代企画調整課参事)
 
加えて、地方財政措置について申し上げると、仮にPFI方式を採用すると後年度交付税措置が2割ある。あわせて、運営費負担の収支差額7億円のうち交付税措置として約4億円を見込んでおり、交付税措置を除いた実質的な収支差額は約3億円を想定している。
(川﨑総合企画部長)
 1点目の質問について、学級数は40人の3学級だが、専門分野によっては細かく分かれて学ぶことも考えたいと思う。
(中嶋文化スポーツ部長)
 
設置主体について、比較検討の資料も今後出していくのか。
(田中企画調整課長)
 
設置主体については、先日開催した第3回懇話会で国立・私立・県立3つのパターンでどれが良いか分析した資料を出しており、その中で地方行政独立行政法人の形が一番良いということで懇話会の合意も得られたところである。
(西川農政水産部長)
 以前にも申し上げたが、経済界の皆さんが非常に期待をされている。経済界の皆さんが果実を受けるだけにならないよう、運営や内容、負担そのものも含めて関わっていただけるような仕組みづくりを是非お願いしたい。
(川﨑総合企画部長)
 その点は御指摘のとおりだと思っている。これから立地等についても産業界との連携等も考えていく必要があると思っている。この素案を説明する中で産業界の皆さんに協力いただけるよう、あるいは主体的に運営に関わっていただけるような仕組みを考えていければと思っている。
(三日月知事)
 
西川農政水産部長の発言は重要だと思う。今の段階からしっかりと経済界との連携をとることにしよう。今年度末にはある程度の目途が立てられるように努力しよう。
(川﨑総合企画部長)
 これから説明を深めていきたいと思う。

2. 公共施設等マネジメント基本方針の中間見直し(素案)について

<森中総務部長>
・資料に基づき説明

<質疑・意見等>
(福永教育長)
 方針の中に県立高校のエレベーター・トイレを入れていただきありがたい。現在、県立学校のトイレのバリアフリー化、洋式化を進めているが、一つ課題になるのが設計・監理をするマンパワーが不足していること。学校が夏休み期間中に集中的に直さないといけないため、土木交通部の皆さんにもご苦労いただきながらやっているが、マンパワーについて何か検討はされているのか。
 県立学校でも照明のLED化をリース方式で進めているが、リースで実施すると県外大手企業がリース相手になる。県内事業者の三分の一くらいの金額でリース対応していただけるくらい県内事業者との差がある。県内事業者育成の観点から、特に省エネや特殊な技術、一定規模が必要なものはそういった事情もあるので、今すぐ答えが出ないとは思うが、そうした点も含めて考えていただければと思う。
(森中総務部長)
 夏休みに工事が集中するのはそうだと思うが、たくさん改修する必要があるなら早めに設計をするなど平準化を相談いただきたい。マンパワーの課題については建築部局とも相談したいと思う。
 リース方式について、県内事業者が受注できないという話は承知している。県内事業者育成と価格のバランスが難しいが、どうしたら県内事業者がコストも下げつつ入ってくることができるのか、引き続き研究していく必要があると思っている。
(松田商工観光労働部次長)
 東北部工業技術センターについて、今年度委託に出して仕様を固めつつある。ZEB Ready をどう盛り込むか、掛かり増し経費で悩んでいたところではあるが、3.9億円を経費として推計いただき感謝申し上げる。ZEBは3段階あり、ZEB Ready、ZEB Nearly、ZEBとある。米原駅前ということもあり、省エネに係る技術開発もしている所であるので、最低限ZEB Ready化しないとかっこ悪いという話をしている。仕様にあたっては最低限ZEB Readyでスタートし、象徴的なものになるように検討を進めていきたい。
(川﨑総合企画部長)
 米原市も米原駅東口で色々と計画されている。県としても最大限の協力ができるようお願いする。
(西川農政水産部長)
 計画的な更新の対象になっているが、順位が後ろの施設の中でトイレが男女共用のケースがある。トイレだけ改修しにくい面もあるが、ユニバーサルデザインの観点からどうしてくのか、また相談させていただきたい。
(三日月知事)
 
例えばどこなのか。
(西川農政水産部長)
 水口にある茶業指導所の研修棟のトイレが男女共用である。研修のためにいろんな方がお見えになり、最近は女性の参加者も増えている中で非常に具体が悪いと言われている。建物自体は50年が経過している。
(森中総務部長)
 案件としては承知している。例えばトイレであれば、今年度と昨年度は臨時交付金を活用して感染予防対策の一環で整備したこともある。来年度交付金がどうなるかということもあるが、県としてしっかりと使い続ける建物であるという位置づけ等ができる前提で必要な改修はしっかりと取り上げていきたいと考えている。いずれにしろ相談には乗っていきたい。
(江島副知事)
 今回の中間見直しのポイントにユニバーサルデザインとCO₂ネットゼロ、県産木材利用推進がある。木材は計画等に組み込まれているが、CO₂ネットゼロは条例・計画が同じ2月議会で出てくるため、整合性を問われると思うのでしっかりと説明する必要がある。
 ユニバーサルデザインについては、国の「ユニバーサルデザイン2020行動計画」に基づいているが、県の計画は来年度策定と聞いている。県の計画が未策定なのに進めていいのか、整合性をしっかり説明できるようにお願いしたいと思う。
(森中総務部長)
 CO₂ネットゼロについては担当部局とよく調整したい。
 ユニバーサルデザインも県の計画策定は来年度であるが、県としてもこういうことをやっていこうという思いはあるので、担当部局と相談しながら進めているが、整合性をしっかり説明できるようにしていきたい。
(川﨑総合企画部長)
 ネットゼロはGOS(グリーン・オフィス滋賀)との整合性が問われると思うので、しっかりと説明していきたい。

3. しが職業能力開発推進プラン(原案)について

<松田商工観光労働部次長>
・資料に基づき説明

<質疑・意見等>
 なし

4. 滋賀県道路整備マスタープラン(第3次)の原案について

<野﨑土木交通部長>
・資料に基づき説明

<質疑・意見等>
(西川農政水産部長)
 概要版資料2ページの基本方針にある「人中心の空間創出」は素晴らしいと思う。ビワイチに関わった時に海外のいろんな街を見ると人中心である。日本だけが人の安全を盾にしながら人を封じ込めることで車を通そうとしてきた。この切り口はすごくありがたいと思うと同時に、道路構造だけではなくてこれは文化であるので、ソフト面での施策も一緒に組み合わせてやっていく必要があると思う。我々も何ができるか考えていきたい。
(野﨑土木交通部長)
 確かに文化的な側面もある。ヨーロッパの街は街中に車を入れない構造になっている。今回はハード中心の計画であるので、その部分をどこまでできるか分からないが、そういう取組もモデル的にできればいいかなと思う。例えば、守山市ではいろんな取組をされているので、上手く連携できればと思う。
(鶴代警察本部長)
 道路整備を行うとなると、同時に交通規制や交通安全施設の整備、様々な情報発信等が必要になると思う。交通の安全の円滑の確保の面では、警察としてもしっかり連携して対処していかないといけないと思うので、様々な議論の場面で警察も一緒に議論しながら進めていければと思う。
(野﨑土木交通部長)
 道路交通・規制を担っていただいている警察本部と一緒に取り組んでいきたいと思う。
(福永教育長)
 本編の21ページのところに「道の駅における防災拠点機能の強化」とあるが、滋賀県の道の駅で防災機能を併せ持ったところはあるのか。また、今後この道の駅を防災拠点にするといった具体的な考えはあるのか。
(野﨑土木交通部長)
 具体の作業はこれからになるが、「道の駅せせらぎの里こうら」が防災道の駅として国から指定を受けているのでそこでいろんな取組をしていきたいと考えている。現在は県内1箇所だが、これからどんどん広がっていくよう頑張って取り組んでいきたい。

5. 滋賀県住生活基本計画(原案)について

<野﨑土木交通部長>
・資料に基づき説明

<質疑・意見等>
(川﨑総合企画部長)
 概要版資料の計画の基本理念のところ、「4.CO₂ネットゼロ社会づくりに向けた住まいの形成」の中の施策の方向性には「住宅における再生可能エネルギー導入の促進」という項目があるが、主要な取組(第6章関係)には入っていない。ZEHの推進とともに、屋根に太陽光パネルを乗せてもらうことはこれから重要であると思っている。「住宅における再生可能エネルギー導入の促進」という項目を第6章に入れることは難しいのか。
(野﨑土木交通部長)
 また確認させていただく。もし抜けていれば記載したいと思う。

その他

(三日月知事)
 今日も年末、年度末に向けてたくさんの課題が出てきているので整理して臨んでいきたい。1点だけ申し上げる。年末・年度末に向けて、今年度事業の推進・完遂とともに、懸案事項があれば早めに相談いただくなど、協議を加速させていきたいと思う。特に、決算特別委員会で御指摘、御議論いただいた内容や、まもなく始まる県議会で様々御指摘いただく県民の声などもしっかりと反映してより良いものにしていきたいのでよろしくお願いする。その過程で、是非人づくり・職員の育成に取り組んでほしい。いろんなチャレンジ事項を与えるなり、言葉がけをするなり、この間の取組を褒める、指導するなど、この機会を職員育成・人づくりの重要な期間と位置づけて取り組みたいのでよろしくお願いする。

お問い合わせ
滋賀県総合企画部企画調整課
電話番号:077-528-3311
FAX番号:077-528-4830
メールアドレス:[email protected]
Adobe Readerのダウンロードページへ(別ウィンドウ)

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。