国において、食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現する「みどりの食料システム戦略」が策定され、その推進が図られています。
滋賀県においても、琵琶湖やその周辺環境に配慮し、持続可能な農業の普及を図るため、「化学肥料の削減や土づくりに向けた地域資源の活用」、「減農薬栽培に向けた総合防除(予防に重点をおく等、化学農薬の使用量を必要最低限に抑える方法)の実践」をより一層推進していくことが必要となっています。
そこで、持続可能な農業の実践や普及を一層推進するため、みどりの食料システム戦略緊急対策交付金を活用し、栽培実証を通して、栽培マニュアルおよび産地戦略を作成しましたので、参考にご活用願います。
滋賀県では、琵琶湖をはじめとする環境と調和のとれた農業生産を進めるため、水稲作付面積の46%で「環境こだわり栽培」が実施されており、化学合成農薬の使用量の削減が進んでいます(令和5年度)。現在の取り組みからさらに減農薬を進めるため、「殺菌・殺虫剤を使用しない」防除体系が水稲栽培に与える影響を調査しました。
滋賀県では、田畑輪換や地球温暖化の影響により、水田の地力が低下傾向にあり、水田作物(水稲、麦および大豆、野菜)の収量および品質が不安定となっています。また、肥料価格の高騰に伴い、化学肥料に依存しない施肥体系への転換が求められています。牛ふん堆肥は、地力向上や土壌への炭素貯留によるCO2排出削減が期待されるものの、マニュアスプレッダのような専用散布機械の導入や保管・流通体制の整備、堆肥の品質、散布時の臭気・粉じん等の対策が課題となっています。
そこで、肥料と同じ散布機で散布でき、臭気・粉じんが軽減される牛ふん堆肥をペレット化したペレット牛ふん堆肥を利用した減化学肥料栽培の実証を実施しました。