本県では環境こだわり農業推進条例を制定し、平成15年から環境と調和のとれた農業生産の確保と琵琶湖の環境保全を推進してきました。
JAグリーン近江管内では、経営の安定化に向けて麦跡キャベツ栽培による複合経営を推進し、現在担い手農業者を中心に56haまで拡大しています。 しかしながら、キャベツは露地野菜のなかでも施肥量が多く、環境への負荷が懸念されていました。また昨今は肥料価格が高騰し、担い手の経営を圧迫しているところです。さらに、育苗期間の潅水は毎日欠かせない作業で、水稲の管理作業と競合することがあり、高温環境下で農業者の負担となってます。
そこで、令和5年度「みどりの食料システム戦略緊急対策交付金のうちグリーンな栽培体系への転換サポート事業」を活用し、キャベツの「セル成形苗への定植前リン酸施用技術」および「底面吸水育苗技術」について実証を行い、省力化および低コスト化に取り組みました。その結果、「グリーンな栽培マニュアル」の作成及び「産地戦略」を作成しましたので、報告します。
滋賀県東近江農業農村振興事務所農産普及課
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