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大津・南部地域普及活動実績集

令和5年度

はじめに

 生産者の高齢化など農業就業人口の大幅な減少、気候変動や災害の発生、資材の高騰など、農業・農村を取り巻く状況は不安定さが増す中で、本県農業を持続的で、生産性の高い、力強いものにしていくことが求められています。

 このような中、現在、国では農政の基本理念や政策の方向性を示す食料・農業・農 村基本法の見直しに向けた議論が行われています。その中で見直しの4つの方向性として、1.食料を届ける力の強化、2.環境にやさしい農業・食品産業への転換、3.新たな技術を活用した生産性の高い農業経営、4.農村・農業に関わる人を増やし農村や農業インフラを維持が掲げられています。

 これらの方向性は、滋賀県が策定しています「滋賀県農業・水産業基本計画」の方 向性と一致するものであり、引き続き、滋賀の農業が目指す2030年の姿の実現に向けた施策を展開していきます。

 当課では、持続的で生産性の高い農業の展開や農村の振興を図るため、1.「担い手の育成と経営の強化(人づくり)」、2.「産地の育成と販売力の強化(産地づくり)」、 3.「持続可能で魅力ある農業・農村の振興(地域づくり)」の3つの柱をもって、普及指導活動の基本である、直接農業者の皆様に接し、支援する活動を関係機関の方々とともに進めてまいりました。

 具体的には1.ICT技術等を活用した栽培技術支援、2.新規就農者支援、3、担い手の経営力強化支援、4.産地づくりに向けた組織づくり、5.地域計画の策定に向けた集落での話し合いの促進などに取り組みました。

 この実績集は、一年間の普及指導活動の成果をまとめたものです。御協力いただきました方々に厚くお礼を申し上げますとともに、今後の地域農業を振興するための資料として活用していただければ幸いです。

 今後も、都市近郊である大津・南部地域の特性を活かし、時代の要請と地域のニーズに対応した普及指導活動を進めてまいりますので、御理解と御協力をいただきますようお願い申し上げます。

 

令和6年(2024年)3月

滋賀県大津・南部農業農村振興事務所 次長(兼農産普及課長) 住谷 一樹

目次

1.普及活動成果事例

(1)担い手の育成と経営力の強化

土地利用型大規模農家の園芸部門定着 1

底面給水育苗システム導入によるブロッコリー育苗技術の習得 2

果樹栽培技術習得と6次産業化に向けた支援 3

先進的農業者等の法人化等、経営課題解決への支援 4

新規就農者に向けた支援 5

(2)産地の育成と販売力の強化

品種転換による小麦の収量・品質向上 6

施肥改善によるパン用小麦の品質の向上 7

大豆の雑草対策技術の徹底による被害軽減 8

緑肥栽培技術の改善による「はなふじ米」の収量向上 9

イチゴの出荷量の拡大による共同販売組織の安定化 10

イチゴ「みおしずく」の産地育成と品種特性に応じた培養液管理技術習得 11

新規参入法人を核としたナシ産地の活性化 12

小菊の新規生産者等を育成する産地体制づくり 13

草津メロン部会の維持に向けた若手生産者の技術習得支援 14

産地計画の作成によるモリヤマメロンの生産振興 15

学校給食向け野菜の安定生産をめざして 16

イチジク産地活性化に向けた産地計画の策定 17

水稲新品種「きらみずき」の収量・品質確保 18

耕畜連携の推進へ向けた子実コーンの栽培支援 19

(3)持続可能で魅力のある農業・農村の振興

みらいの担い手確保に向けた地域計画の策定支援 20-21

露地イチゴの病害対策と獣害対策による収益向上 22

2.トピックス

グリーンでスマートなナシ栽培体系を目指して 23

令和5年度の水稲の状況と高温対策 24

家畜防疫体制の整備 25

青年農業者クラブ・指導農業士会の活動支援 26

3.その他

表彰事業 受賞者の紹介 27

発信情報 28

令和5年度大津南部地域普及活動実績集PDFファイル

令和4年度

令和3年度

お問い合わせ
滋賀県大津・南部農業農村振興事務所農産普及課
電話番号:077-567-5412
FAX番号:077-562-8144
メールアドレス:[email protected]
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