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令和6年2月24日に関空着国際便の麻しん(はしか)発生に関する県内の状況について(令和6年3月26日時点)

 麻しんについては、令和6年3月時点で海外の多くの地域で流行が報告されており、また国内においても、海外からの輸入症例を契機とした国内における感染伝播事例が報告されています。

 県内では令和6年2月24日に関空着エティハド航空(EY830便)に搭乗していた方が令和6年3月26日時点で1名陽性が確認されました。管轄保健所による疫学調査の結果、現時点では不特定多数への感染拡大のおそれは低いと判断しております。

 海外での流行状況を考えると、今後も同様の海外輸入症例との接触や海外旅行の際に感染する恐れがあるため、下記の麻しんワクチン接種歴を目安を参考に、予防接種の検討をお願いいたします。

麻しん(はしか)とは

 麻しんウイルスは感染力が非常に強く、麻しんウイルスに対する免疫がない方が感染すると、ほぼ100%発症します。予防には2回の予防接種が有効です。

 過去に麻しんにかかったことがない方や、予防接種を受けていない方は注意が必要です。

 麻しんが流行している国に渡航する前には、必ず麻しんの予防接種歴を確認しましょう。

 過去の麻しん罹患歴や予防接種歴が明らかではない場合は、渡航前の予防接種をご検討ください。

麻しん(はしか)の予防接種について

※麻しん(はしか)の定期予防接種の対象の方(令和5年4月1日時点)

 定期接種対象者の方で2回接種できていない方は予防接種をご検討ください。

◆第1期 生後12月以上24月未満の乳幼児

◆第2期 学校入学前年度の1年間の幼児

 なお、生年月日別に麻しんワクチンの接種歴の目安とすることができます。

生年月日別の麻しんワクチン接種歴の目安 1)
生年月日 ワクチン接種歴の目安
1972(昭和47)年9月30日以前生まれの方 麻しんワクチンを接種していない可能性が高いです。感染歴がある人以外は、2回のワクチン接種を推奨します。
1972(昭和47)年10月1日~1990(平成2)年4月1日生まれの方 麻しんワクチンの定期接種を1回のみ接種しており、また、特例措置 2) の非対象者であるため、免疫が不十分である可能性があります。2回目の接種歴がなければ、追加接種を推奨します。
1990(平成2)年4月2日~2000(平成12)年4月1日生まれの方 麻しんワクチンの定期接種を1回のみ接種している可能性が高い。特例措置 2) の対象者であるが、2回目の接種歴がなければ、追加接種を推奨します。
2000(平成12)年4月2日以降生まれの方 定期接種として2回接種を受けている可能性が高いです。ただし、2回の接種歴がなければ、追加接種を推奨します。

1)予防接種に関するQ&A集(一般社団法人日本ワクチン産業協会)参照
2)2008(平成20)年4月1日から5年間実施された追加接種措置

 また、過去に確実に麻しんにり患した場合は、免疫を持っているため予防接種の必要はありませんが、り患歴については母子手帳等の記録により確認してください。

 医療従事者や学校関係者・保育福祉関係者など、麻しんウイルスに感染するリスクが高い方や麻しんにかかることで周りへの影響が大きい場合や、流行国に渡航するような場合で、麻しんにかかったことがない場合は、予防接種についてかかりつけの医師にご相談ください。

お問い合わせ
健康医療福祉部 健康危機管理課 感染症係
電話番号:077-528-3632
FAX番号:077-528-4866
メールアドレス:[email protected]