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認知症の基本知識

認知症とは?

認知症は、いろいろな原因で脳の働きが悪くなったために認知機能(※)が低下し、例えば以下のような、様々な生活のしづらさが起こる状態をいいます。

  • 新しい情報を記憶できない
  • 時間や場所の感覚が不確かになる
  • 理解力や判断力が低下する
  • 計画を立てたり、物事を順序だてて実行できない

(※) 認知機能:物事を記憶する、言葉を使う、計算する、判断するなどの頭の働きを指します。

認知症の原因となる病気

認知症の原因となる疾患には、主に「アルツハイマー型認知症」、「血管性認知症」、「レビー小体型認知症」、「前頭側頭型認知症」などがあります。最も多い認知症が、「アルツハイマー型認知症」です。

若年性認知症について

認知症は、高齢者だけがかかる病気ではありません。若年性認知症とは、65歳未満で発症した認知症のことを言い、医学的に高齢者の認知症と違いはないと言われています。

滋賀県内には若年性認知症の方が約390人(令和2年時点)と推計されています。
 

早期発見・早期対応が重要です!!

  • 認知症は病気であり、早期発見・早期対応が大切です。普段の生活のなかで「ちょっとした変化」に気づいたり「おかしいな」と思ったときには、「歳のせい」にしないで早く相談しましょう。
  • 認知症では、早くから、もの忘れ以外にも「意欲」が低下して家事や趣味、人とのお付き合いをしなくなったり、「感情」が不安定になり、ささいなことでいらいらしたり、「人柄」が変わったりすることがあります。
  • 「認知症」になったからといって、なにも分からなくなることはありません。認知症は、新しい出来事などを記憶にとどめておくことが難しくなるため、日常生活では手助けが必要となりますが、喜怒哀楽などの感情は病気が進行しても豊かに維持されます。

早期発見のメリット

認知症を早期に発見することで下記のようなメリットがあります。

  1. 治療によって治る認知症もあります。 
  2. 治療などにより病気の進行を遅らせることもできます。 
  3. 病気や症状を理解することで、本人や家族にゆとりがうまれます。 
  4. 自分の思いを伝えることができるため、自分が望む暮らしの継続につながります。 

認知症かどうかのポイント

  • 朝食に何を食べたのかを忘れるのではなく、「朝食を食べた」という体験そのものを忘れてしまう。(近時記憶の障害)
  • 時間や場所の見当がつかないので外出時に道に迷ったり、人との約束が守れないので周囲の人とトラブルを起こすこともあります。(見当識障害)
  • 料理等の手順(材料を調える、刻む、味付け)を踏む作業が困難となる。(思考と判断力の障害)

新しい認知症観について

  • 認知症になってもできることがたくさんあります。 認知症になってからも、できること・やりたいことがあり、住み慣れた地域で仲間等とつながりながら、希望を持って自分らしく暮らし続けることができるという考え方です。
  • 認知症になると何もできなくなるといったこれまでの考え方を、新しい認知症観に変えることがすべての取組の出発点です。
  • ※令和6年(2024年)1月、認知症の人が尊厳を保持しつつ希望を持って暮らせる社会の実現を目指すため「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」が施行されました。同年には、この法律に基づき、認知症に関する施策を進めていくための「認知症施策推進基本計画」が取りまとめられ、「新しい認知症観」が提唱されました。
お問い合わせ
健康医療福祉部 医療福祉推進課 在宅医療福祉・認知症施策推進係
電話番号:077-528-3522
FAX番号:077-528-4851
メールアドレス:[email protected]
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