予防のためのこどもの死亡検証(CDR)とは、子どもの病気や事故などを予防するために、すべての子どもの死亡情報を分析・検証することです。
子どもが死亡した時に、複数の機関や専門家などから様々な情報を収集し、検証を行うことにより、効果的な予防策を検討して予防可能な子どもの死亡を減らすことを目的に実施しています。
米国をはじめとした多くの先進国で導入されており、わが国でも制度化にむけた議論が進められています。
滋賀県では、令和2年度から厚生労働省(令和5年度からこども家庭庁)のモデル事業の一環として「滋賀県CDRモデル事業」を開始しました。
モデル事業の結果は国へ報告され、日本におけるCDRの制度化に向けた検討の資料とされます。
医療機関や関係機関からお子さまの情報を収集します。
亡くなった経緯を検討します。
同様の出来事が予防できるか検証します。
今後充実すべき医療や支援体制を検討します。
愛する子どもを失うことは、ご家族に大きな悲しみ、苦しみ、痛みをもたらします。
今後、このような悲しい出来事が 1 つでも少なくなるよう、お子さまに関連する情報を関係機関から収集することにいて、ご理解、ご協力をいただきますようお願いいたします。
令和5年7月26日に長浜市の民間放課後児童クラブでのプール活動中に発生した事故をうけ、水難事故を防ぐために必要なことを取りまとめたリーフレットおよびポスターを作成いたしました。
子どもの水難事故防止では、幼児や泳げない児童等にはライフジャケット等を着用させ、保護する責任のある者が付き添うなど、目を離さないようにすることが大切です。
琵琶湖やプール等における水難事故のリスクや被害を小さくするために、本リーフレットを積極的に配布およびご活用いただき、再発防止のため皆様の御協力をお願いいたします。
現在、特に子どもに対して不要な救急受診を避けるべきである旨の広報活動が行われている一方で、受診が必要な状況にもかかわらず、これを控えることで全身状態が悪化して重篤な転帰になることがあります。
そのため、保護者が把握できるような症状から救急受診が必要な状態について、広報・啓発活動を進めるため、リーフレットを作成しました。
本リーフレットを積極的に配布いただき、ご活用ください。
病院へ行った方がよいか判断に迷ったときは、小児救急電話相談(#8000)をご活用ください。
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ご提供いただいた情報は、滋賀県で整理したうえで、滋賀県CDR推進会議(非公開)で 有識者(医師、専門家、行政等)が検証し、子どもの病気や事故などの予防に役立てます。
※ 検証結果は、個人が特定されないよう匿名化したうえで公表することがあります。(滋賀県CDRモデル事業報告書等)
この事業の実施に当たり、必要に応じ、医療機関、警察、消防、保健所、児童相談所、教育機関などの関係機関に対して死亡時の状況その他予防策の検討に必要な情報提供を依頼します。
収集した個人情報は本事業の目的以外には利用いたしません。
また、収集した個人情報は、氏名の削除等、匿名化し、個人が特定されない形にした上で、当県における予防可能な子どもの死亡を減少させるために必要な予防策の検討に用います。
当県では、個人情報保護法等の関係法令を遵守し、個人情報を適正に管理します。
保護者及び親権者からの内容確認・訂正、同意撤回による意思表示による利用停止を求められた場合には、適切に対応します。
こども家庭庁のCDR特設サイトでは、予防のためのこどもの死亡検証(CDR)や他の検証制度等によって得られた、ご家庭で取り組める予防策を、動画や記事で紹介しています。