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新幹線新駅(仮称)南びわ湖駅整備計画の概要と平成18年7月までの取組経過

1、新駅の設置位置

新駅ができるのは、東海道新幹線とJR草津線の交差部の東側(滋賀県栗東市下鈎地先)で、東京起点452km付近(米原から約43.8km、京都から約24.3km)になります。

2、新駅の形態

高架上に「上り相対式下り島式2面5線」と呼ばれる本線(上下)と、副本線(上り1番線、下り1番・2番線)さらに、16両編成車両が停車できる全長410mのホームで計画しています。

3、新駅の工事方法および事業費

新駅の工事方法は、現在、新駅の予定箇所が「盛土」区間であるため、現在の下り本線東側に「仮線」を設け、そちらに列車を走らせながら工事を行います。これにかかる工事費は約240億円(地元負担分)を見込んでいます。
また、新駅設置後、仮線構造物の一部を「下り2番線」に転用します。これにかかる工事費はJR東海の負担となります。
(上記の事業費は、平成13年度技術検討委託の結果による試算額)

4、新駅に停車する列車

新駅に停車する列車は、米原駅、岐阜羽島駅と同タイプを想定しており、1日あたり、ひかり36本、こだま31本、合計67本が停車すると見込まれます。
(参考)現在の米原駅は下に示すように、1時間に「ひかり」と「こだま」が、上り下りともにそれぞれ1本ずつの計2本、一日あたり下り34本、上り33本です。

(参考)米原駅のダイヤパターン(平成18年6月現在)
区分 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 総計
上り ひかり ●● 18 33
こだま ●● 15
下り ひかり ●● ●● 18 34
こだま 16

5、平成18年7月までの取り組み

2006年7月現在

昭和39年10月

東海道新幹線営業開始

昭和44年9月

「新幹線新駅誘致特別委員会」設置(栗東町議会)

昭和57年4月

新幹線栗東保守基地の開設

昭和63年2月

「東海道新幹線(仮称)栗東駅設置促進協議会」発足(3市11町)

昭和63年12月

「県内新駅2駅(栗東周辺、近江八幡周辺)設置、栗東駅先行設置」の基本方針を決定

平成元年4月〜

新幹線新駅設置に向けた調査開始

平成2年7月

滋賀県、促進協議会に加入

平成6年2月

「東海道新幹線栗東新駅設置を進める会」設立(栗東町商工会・民間団体・個人等)

平成7年3月

「栗東町新幹線新駅関連地域開発整備構想」策定

平成7年5月

東海道新幹線(仮称)栗東駅設置促進大会を開催(於:東京)

平成8年8月

促進協議会の総会で、新幹線新駅設置要望位置決定(JR草津線との交差場所付近)

新駅名を仮称「びわこ栗東駅」に改称

県域経済団体等が、促進協議会に加入

「東海道新幹線(仮称)びわこ栗東駅設置促進協議会」に改称

平成8年8月

「東海道新幹線(仮称)びわこ栗東駅周辺整備推進会議」発足(地元自治会)

平成9年3月

「新幹線新駅関連湖南地域開発整備構想」策定

平成11年3月

「新幹線新駅関連県南部地域開発整備構想調査」策定

平成11年8月

東海道新幹線(仮称)びわこ栗東駅設置促進協議会会長に滋賀県知事が就任

平成13年12月

東海道新幹線(仮称)びわこ栗東駅設置にかかる正式協議の依頼に対し、東海旅客鉄道株式会社が了承

平成14年4月

滋賀県、栗東市、促進協議会、東海旅客鉄道株式会社の四者で、東海道新幹線(仮称)びわこ栗東駅設置にかかる『基本協定書』を締結し、新駅設置が『正式決定』。

平成14年8月

促進協議会の総会で、「新幹線新駅整備の波及効果と地域整備戦略の深度化調査の実施」を合意。

平成15年9月

促進協議会の総会で、「負担のあり方等について、協議・検討を行うため関係市町長等で構成する『調整会議』の設置」を合意。

平成15年11月

調整会議(第1回)を開催し、「助役等会議の設置」等を合意。

平成16年2月

促進協議会会長(知事)が、「関係市で市長選挙が実施されること、市町村合併を控えていることなどから、費用負担調整をおおよそ1年延期する」ことを表明。

平成16年2月

新幹線(仮称)びわこ栗東駅活用方策検討会(県政策調整部)がスタート。(第1回平成16年2月、第2回平成16年2月、第3回平成16年3月、第4回16年5月、第5回16年8月、第6回16年10月、第7回17年3月に開催)

平成16年4月

促進協議会の正副会長会議を開催。

平成16年6月

新駅設置を進める会が「新幹線(仮称)びわこ栗東駅設置早期開業推進協議会」に発展拡充し、改編。

平成16年8月

促進協議会の総会で、「新幹線新駅整備の波及効果と地域整備戦略の深度化調査の結果」を報告。「大津市の退会を留保すること。」を合意。

平成16年10月

甲賀市(水口町、土山町、甲賀町、甲南町、信楽町)、野洲市(中主町、野洲町)、湖南市(石部町、甲西町)が、市町村合併で発足。(促進協議会は、県、7市。7経済団体の構成となる)

平成16年11月

関係市長協議(第1回)を開催。(新駅の必要性、負担割合の年度内調整を確認)

平成17年2月

関係市長協議(第2回)を開催。(「上下分離」方式による負担の考え方を提案、県の負担割合を2分の1とする方針を提示)

平成17年3月

関係市長協議(第3回)を開催。(県、栗東市、関係市の三区分での負担割合について合意)

平成17年3月

関係市長へ負担額(県案)提示(指標やウエイトを説明し、関係市の負担額を提示)

平成17年4月

甲賀市が促進協、県に「要請書」を提出(甲賀市の負担案を提案)

平成17年6月

調整会議(第2回)を開催。(地元負担案について合意)

平成17年6月

「滋賀の元気なまちづくり県民会議」設立(県内経済団体)

平成17年6月

6月24日栗東市議会において新幹線新駅にかかる平成17年度補正予算案を可決(負担額:100億9,400万円)

平成17年7月

7月27日滋賀県議会において新幹線新駅設置負担金について、平成17年度補正予算(債務負担行為)案を可決(限度額:116億9,700万円)

平成17年7月〜

関係市議会において新幹線新駅にかかる平成17年度補正予算案を可決

8月7月28日甲賀市(限度額:2億5,000万円)

7月29日草津市(限度額:5億3,800万円)

7月29日守山市(限度額:3億7,700万円)

8月1日野洲市(限度額:2億6,900万円)

8月5日湖南市(限度額:3億円)

平成17年8月

促進協議会が「作文・絵画作品」を募集(〜10月終了)

平成17年9月

促進協議会の正副会長等会議を開催

平成17年12月

東海道新幹線米原・京都間新駅設置に関する工事協定書交換式

滋賀県、栗東市、促進協議会と東海旅客鉄道株式会社の四者で、東海道新幹線新駅設置にかかる『工事協定書』の締結および交換

平成18年1月

促進協議会総会を開催

平成18年1月

「びわこ栗東駅(仮称)」建設の是非を問う住民投票条例の制定請求を受理

平成18年2月

平成18年1月滋賀県議会臨時会において、「びわこ栗東駅(仮称)」建設の是非を問う住民投票条例案を否決

平成18年3月

新幹線新駅の新しい仮称駅名を募集

〔募集期間:平成18年3月15日〜4月15日〕

平成18年5月

促進協議会総会を開催新幹線新駅の新しい仮称駅名を「南びわ湖駅」に決定

平成18年5月

(仮称)南びわ湖駅着工

平成18年7月

嘉田知事就任、7月県議会定例会提案説明において、「新幹線新駅につきましては、私自身が選挙期間中に約束をしました『限りなく中止に近い凍結』の方向に県民の皆さんの意思が示されたという選挙結果を厳粛に受け止め、その実行に向けて取り組ませていただきます」と発言

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滋賀県総合企画部企画調整課新駅問題対策・特定プロジェクト推進室
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