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第1回流域治水検討委員会(行政部会)についてのご意見

【ご意見】

委員長から事務局に検討依頼のあった「住民と議論する場の設置」のプロセスをぜひ組み入れて下さい。

(事務局の考え方)

ご指摘のとおり、流域治水を進めるためには地域住民の皆さんとの協働が必要と考えております。そのため、ご意見も踏まえ、住民の皆さんが検討のプロセスにしっかりと参画していただくしくみを検討してまいります。

【ご意見】

土地利用についての規制等が難しいというお考えの方々が多いようですが、危険な所を市街化すべき区域に指定して、そのままというのはいかがなものかと考えます。
情報や知識の改善があった段階で見直す方法を考えるべきであると思います。

(事務局の考え方)

今後様々なケースでの氾濫シミュレーション結果などの新しい情報を活用し、関係市町、地域住民の皆さんの理解を得ながら、土地利用のあり方を含めた被害軽減策を検討してまいりたいと考えています。

【ご意見】

治水は、大変重要なことであります。今後は河川治水と同様に流域治水が大切になることも理解できる。しかし河川治水が、特に河川管理が十分になされていない中で、流域治水を特化させて議論することは何か疑問を感じる。川にはそれぞれの川独自の環境がある。川ごとに総合治水について議論が進むように願う。河川治水(ダム問題、河川管理)、流域治水、特に河川管理については地域住民と共に行動する必要があると考える。

【NPO芹川・辻橋正一さん】

(事務局の考え方)

ご指摘のとおり、流域治水対策は河川毎の実情に合わせた検討・対策が必要です。そのため、ご意見も踏まえ流域治水検討委員会において流域治水の基本方針を議論する場合にも、河川管理に関する方針をしっかり示した上で検討を進めてまいります。なお、個別の河川流域・氾濫域での河川管理のあり方も含めた具体的な対策の検討については、今後各流域・圏域で実施する川づくり会議や水害につよい地域づくり協議会などの場で住民の皆さんや市町行政の担当者と議論してまいりたいと考えています。

【ご意見】

避難場所が遠いと各人が車で避難する事となり、道路が混雑して、避難できないと思われる。
住宅地の近い所に高台等を造り歩いて避難できる様にしては如何か。
特に堤防に近い地区に造ってほしい。(破堤しなかった場所の堤防は一番安全な場所として、昔から避難地として活用されている)【高島市議会(安曇川水系)・保木利一さん】

(事務局の考え方)

「破堤しなかった場所の堤防は一番安全な場所として、昔から避難地として活用されている」は、まさに災害文化の伝承であり、こうした先人の知恵を活かしながら住民が命を失わないよう住民と行政が協働で避難対策を検討をしていきたいと考えています。

【ご意見】

○ハード対策とソフト対策の両方が必要であることがよく判った。

○市町ではソフト中心、ハードは県がということになろう。

○財政難から大幅な進歩は望まないが、ハード対策もきっちりやって欲しい。(長期的視点で)

○市町のソフト対策ではできるだけ多くの市町民を巻き込みながら進めて欲しい。

(事務局の考え方)

県の財政状況も厳しいところですが、河川管理者として環境にも配慮しながら効率的に治水安全度を引き上げることは、今後も必要であると考えています。また、流域治水対策は住民の皆さんと協働で実施するものであり、検討のプロセスから参画していただき、実効あるものにしていきたい考えています。