滋賀県は本州のほぼ中央部に位置する内陸県で県土面積の6分の1が琵琶湖、 2分の1が森林となっています。伊吹山地、比良山地、鈴鹿山脈などを源とする、 大小約450もの河川が琵琶湖に流れ込んでおり、琵琶湖を中心に滋賀全体がひとつの流域にまとまっています。 その水が流れ出るのは瀬田川のみとなっており、宇治川、淀川と名前を変えながら京都、大阪を経て大阪湾へ流れる水は、滋賀県だけでなく下流域のライフラインとなっています。 この豊かな水の源は、琵琶湖を取り囲む森林であり、滋賀県の森林に関わること は、県内企業のみならず、下流域の企業や水とのつながりのある全ての企業にとって大きな意義があります。
滋賀の森林は、琵琶湖や淀川流域の重要な水源であり、土砂の流出を防ぎ、生物多様性を保全し、木材を生産し、二酸化炭素を吸収するなど、人々の暮らしと切り 離すことができない貴重な財産です。 しかし、様々な社会情勢やライフスタイルの変化によって、所有者や境界が不明な森林が増加し、手入れの行き届かない森林がみられるようになりました。 特に近年は、ニホンジカによる下層植生の食害に伴う土砂流出の恐れや、頻発する気象災害等による風倒木や流木、土砂災害などの新たな課題も生じています。また、森林所有者をはじめ山村地域に住み、森林を守り育ててきた地域のコミュニ ティ「やま」が、高齢化や過疎化により失われつつあり、森林に関わる人材確保も大きな課題となっています。 このような状況をこのまま放置すれば、森林の持つ様々な機能が損なわれ、滋賀県内のみならず、下流域も含めた人々の 暮らしに深刻な影響をもたらすことが懸念されます。
「滋賀県の森林に関わることの意義はわかったけど、具体的にどうしたらいいの?」 と思われた企業の皆様へ、滋賀県ではニーズに合わせた様々な関わり方をご提案しています。 森林整備への費用支援、社員参加による間伐や下刈り作業、里山整備のボラン ティア活動への参加など、森林整備への直接的な取組は、とてもわかりやすい関わ り方です。しかし、初めて取り組む企業には少々ハードルを感じることもありますの で、別のアプローチも必要だと考えています。 子どもの森林環境学習や、子どもが木に触れ合う「木育」への支援を通じて、次世 代育成に貢献いただくこと、滋賀県産材であるびわ湖材をオフィスに活用していただくこと等も立派な森林との関わり方です。 そして何よりも森林に出かけていただくことが第一歩になります。 木や土に触れて自然とつながり、山村地域の人々の暮らしに触れ、森林空間を活用 した健康づくりやアクティビティを体験する。そんな楽しみ自体が、都市とやまをつ なぐ人と経済の循環を生み出し、山村地域のコミュニティを維持し、森林を守り育てることにつながります。それが、滋賀県の進める「やまの健康推進プロジェクト」 です。 どんな形でも森林・やまに関わることが、森、川、里、湖、海をめぐる循環の一助となります。琵琶湖水源の森林は、企業の皆様のご参画をお待ちしています。
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