有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称して「PFAS」と呼び、1万種類以上の物質があるとされています。
PFASの中でも、PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)、PFOA(ペルフルオロオクタン酸)は、幅広い用途で使用されてきました。これらの物質は、難分解性、高蓄積性、長距離移動性という性質があるため、国内で規制やリスク管理に関する取り組みが進められています。
これまでの調査の結果、琵琶湖、河川においてPFOS及びPFOAの暫定目標値50ng/Lを超過した地 点はありません。
現状、どの程度の量が身体に入ると影響が出るのかについてはいまだ確定的な知見はありません。また、国内において、PFOS・PFOAの摂取が主たる要因と見られる個人の健康被害が発生したという事例は確認されておりません。
環境省は内閣府食品安全委員会が行った食品健康影響評価の結果等を踏まえ、最新の科学的知見に基づき、暫定目標値の取扱いについて、専門家による検討を進めています。
また、水道水に関しては1L当たり50ngの“PFOS 及びPFOA を含む水”を毎日2Lを一生飲み続けても健康への悪影響が生じないと考えられています。