琵琶湖淀川流域圏は、上流には琵琶湖があり、中下流にはわが国有数の人口・産業が集積している地域で、個性的な都市や地域が互いに補完しあいながら栄えてきた、国家的にも重要な地域です。
流域の関係者は、これまでから琵琶湖総合開発や琵琶湖・淀川水質保全機構といった先進的な施策を展開しながら連携を積み重ねてきました。
こうした流域連携の取組を背景に、平成15年(2003年)3月には、滋賀、京都、大阪の琵琶湖淀川流域で「第3回世界水フォーラム」が開催されました。
その場において、滋賀、京都、大阪の3府県知事と、大津、京都、大阪の3市長により「水でつながる琵琶湖・淀川から世界に向けて」と題する共同声明が発表されました。
→3府県3市知事市長共同声明
この共同声明では、今後流域の全域に呼びかけ、住民、行政、企業、NPO、研究機関等の全ての主体の相互理解と協働のもと、連携を進めることがうたわれています。
NPOなど多様な主体との協働による取組を進めていくこととしています。
→琵琶湖・淀川流域ネットワーク推進会議へのリンク
第3回世界水フォーラムでは、滋賀県知事から「琵琶湖淀川流域圏再生構想」を提案しました。
この構想は、琵琶湖淀川流域を、歴史・文化を生かし、また、自然と人間が共生する持続可能な活力ある流域圏として再生していこうというもので、「流域圏の水マネジメント機構の創設」や「構想を支えるための新しい仕組みづくり」まで視野に入れたものです。
こうした中で、平成15年(2003年)11月、都市再生プロジェクト「琵琶湖・淀川流域圏の再生」を進めることが決定され、関係省庁や流域自治体等による活発な議論の後に、平成17年(2005年)3月30日に「琵琶湖・淀川流域圏の再生計画」が策定されました。
都市再生プロジェクトは、日本の活力の源泉である「都市」の魅力と国際競争力を高め、その再生を実現することを目的として、関係省庁はじめ官民の総力を傾注して進められる国家的プロジェクトです。
「琵琶湖・淀川流域圏の再生計画」では、この流域の課題を、<1>自然環境、<2>都市環境、<3>歴史・文化、<4>流域の連携、の4つの視点から整理し、これらに関する課題に対して、「水でつなぐ”人・自然・文化”〜琵琶湖・淀川流域圏〜」を基本コンセプトとして、流域圏が一体となった取組を展開することとしています。
→都市再生プロジェクト「琵琶湖・淀川流域圏の再生」の推進