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2016年度

2016年度開催の研究発表・公開講座

2016年度に開催した研究発表・公開講座の詳細

加川主任研究員が日本薬学会第137年会にて発表しました。

※以降は下記表記に読み替えて記載しています。
  • 18F :18F
  • 開催日 2017年3月26日

木下専門研究員が当院の健康教室で講演しました。

  • 発表日 2017年3月17日

山内副所長が第42回日本脳卒中学会学術集会で発表しました。

  • 発表日2017年3月16日

谷垣専門研究員らが執筆したNotch シグナルによるドーパミン反応性制御の論文が、Translational Psychiatry誌に掲載されました。

 統合失調症は多因子遺伝病であり、遺伝学的解析によって統合失調症発症脆弱性遺伝子の候補がいくつか見出されているが、その遺伝子変異が統合失調症にどのように関与するか未だ解明されていいません。Notchシグナルに関与する遺伝子群も統合失調症との関与が報告されています。本研究では、Notch シグナルが神経細胞特異的に欠損したマウスを樹立し、Notch シグナルが神経細胞で欠損するとドーパミンに対する反応性が亢進し、ドーパミン依存性報酬学習に障害がでることを示しました。統合失調症にドーパミン異常が関与していることを考えると非常に興味深い結果です。本結果より、Notchシグナルの異常により、統合失調症の陽性症状が修飾を受ける可能性が示唆され、Notch シグナルを標的とした治療の可能性も検討できるのではと期待されます。

  • 掲載日2017年3月10日

山内副所長らが執筆した、進行性大脳皮質神経細胞障害に対するバイパス手術の効果に関する論文が、American Journal of Neuroradiology誌にonline掲載されました。

これまでに、アテローム硬化性脳主幹動脈閉塞性疾患患者では、脳循環障害により大脳皮質神経細胞が症状なく死んでいくことをPETを用いて明らかにしてきました。バイパス手術は、脳循環障害を改善し、神経細胞障害を予防する可能性があります。本研究では、脳循環障害を有し、経過観察中に脳梗塞を生じなかった例で、神経細胞障害の進行の程度をバイパス手術群と内科治療群で比較検討しました。しかし、バイパス手術群のほうが神経細胞障害進行の程度が大きく、現状では、有効性は支持されませんでした。本結果から、バイパス手術による機能予後改善のためには、神経細胞障害の発生を考慮することが重要と考えられました。

  • 掲載日2017年3月2日

加川主任研究員がPET化学ワークショップ2017にて講演しました。

  • 開催日 2017年2月11日

第53回滋賀県立成人病センター研究所セミナーを開催しました。テーマは診断支援用人工知能です。

  • 開催日 2017年2月10日(金)18時00分~19時00分

西村専門研究員が哺乳類聴神経に発現する転写因子群を解析した研究論文を発表しました。

 滋賀県立成人病センター研究所西村幸司専門研究員らは、胎生・成獣マウス一次聴神経に発現する転写因子群を詳細に解析し、アメリカの科学・医学雑誌である『プロスワン誌』に論文を掲載しました。トロント大学耳鼻咽喉科AlainDabdoub准教授、野田哲平研究員らとの共同研究グループの成果です。

  • 掲載日2017年1月25日

図1:哺乳類一次聴神経発生と成熟におけるSox2, Sox10, Gata3, Prox1およびPeripherinの発現

図2:成獣ラセン神経節におけるPeripherinとGata3の局在

加川主任研究員らがアミノ酸PET製剤MeAIBの基礎実験に関する原著論文を発表しました。

加川主任研究員らが執筆したアミノ酸PET製剤MeAIBの基礎実験に関する原著論文が英文医学誌であるNuclear Medicine and Biologyにonline掲載されました。

※以降は下記表記に読み替えて記載しています。
  • 11C :11C
  • 発表日 2017年1月18日

山内副所長が第59回日本脳循環代謝学会学術集会で発表しました。

※以降は下記の表記に読み替えて記載しています。
  • 15O :15O
  • 開催日2016年11月12日

加川主任研究員が第56回日本核医学会学術総会にて発表しました。

  • 開催日 2016年11月4日

第5回びわ湖細胞病理テュートリアルを開催しました。

  • 日時 2016年10月15日(土)13:00〜16日(日)12:00

加川主任研究員が京都大学等と共同で、有機アニオントランスポーターの機能解析を目的とするPET製剤に関する原著論文を発表しました。

加川主任研究員が京都大学等と共同で執筆した有機アニオントランスポーターの機能解析を目的とするPET製剤:[18F]標識ピタバスタチン誘導体([18F]PTV-F1)に関する原著論文が英文医学誌であるJournal of Labelled Compounds and Radiopharmaceuticalsにonline掲載されました。

薬物代謝の主要部位である肝臓に存在し、肝取込みを行うトランスポーターである有機アニオントランスポーター(OATP:organic anion transporting polypeptide)の機能は、薬物間相互作用や遺伝子多型によって個人差が生じ、その機能の解析は非常に有効と考えられます。今回、ピタバスタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)の誘導体であるF-18標識化合物(18PTV-F1)の臨床での使用に向けて、標識合成法を確立しました。

※以降は下記の表記に読み替えて記載しています。
  • 18F :18F
  • 発表日2016年9月6日

第52回滋賀県立成人病センター研究所セミナーを開催しました。

  • 開催日時2016年6月27日(月)17時15分~18時15分

当センター画像研究部門の開発した日本発のアミノ酸系PET製剤MeAIBの臨床診断に関する原著論文が英文医学誌Annals of Nuclear Medicineにonline掲載されました。

日本核医学会が発行する英文医学誌・Annals of Nuclear Medicineの最新号がonline出版され、有本麻耶共同研究員(京都大学在籍)、東達也元総括研究員(現量子科学研究機構放射線医学総合研究所)を始めとする当センター画像研究部門が執筆した論文が掲載されました。国内で腫瘍診断に用いられているPET製剤は糖代謝を用いたFDGのみが保険収載されていますが、尿路系腫瘍の領域では尿への生理的排泄像などで偽陽性などが見られることも多く、post FDGのPET製剤が求められています。MeAIBは当研究所の加川研究員が中心となり我が国で初めて薬剤合成に成功したアミノ酸系PET製剤で、尿路への排泄が少なく、FDG-PETやFDG-PET/CTで診断に苦慮する尿路系疾患で良悪性鑑別に威力を発揮するものと期待される人工アミノ酸PET製剤です。今回、前立腺癌を対象にPET診断を行い、FDGを凌駕する診断能を示したことが評価され、掲載が決まりました。

  • 掲載日 2016年6月21日

山内副所長らが執筆した進行性大脳皮質神経細胞障害に関する論文が Stroke 誌にonline掲載されました。

アテローム硬化性脳主幹動脈閉塞性疾患患者では、脳循環障害により大脳皮質神経細胞が症状なく死んでいくことをPETを用いて初めて明らかにしました。脳梗塞が生じるより軽度の脳虚血により神経細胞に選択的な障害が起こります。大脳皮質神経細胞表面に存在する中枢性benzodiazepine受容体(BZR)の低下は神経細胞障害を示唆し、PET用のBZRトレーサー、11C標識フルマゼニルを用いて受容体密度を測定することで、神経細胞障害の程度をヒト生体で定量的に評価できます。本研究では、縦断的に神経細胞障害を評価し、神経細胞障害の進行が慢性脳循環障害と関連して起こることを証明しました。

図:脳循環障害の悪化に伴う神経細胞障害の進行

右中大脳動脈閉塞症で,上の初回検査時,MRIでは右深部境界領域梗塞(矢印)があり、梗塞のない閉塞側(右)大脳皮質で軽度ベンゾジアゼピン受容体(BZR),血流,および酸素代謝の低下を認めるが,酸素摂取率のあきらかな上昇はない.2段目は,内科的治療で経過観察し,15ヶ月後の画像で,再発作はない.閉塞側大脳皮質で,BZRが低下しており(矢印),血流低下と酸素摂取率増加,すなはちmisery perfusionが明らかに認められる.下は,BZRの脳表分布とZスコアマップの変化で,閉塞側でBZR低下とZスコア増加(神経細胞障害の進行)(矢印)が明らかである.自覚されずに進行する虚血性神経細胞障害を防ぐために、脳循環障害の正確な評価と悪化を防ぐ治療が必要です。本研究では、コレステロールを低下させる薬剤、スタチンが有効であることも示しました。

  • 掲載日2016年5月6日

山内副所長が第41回日本脳卒中学会総会で発表しました。

※以降は下記表記に読み替えて記載しています。
  • 18F :18F
  • 発表日2016年4月16日
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