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認知症のPET検査について

2015年に高齢者(65歳以上)が我が国の人口25%を超えました。2025年には30%を超えるといわれています。
高齢化に伴い、認知症の患者数は急速に増加しており、2012年で推計462万人、2025年には約700万人、65歳以上の高齢者の約5人に1人に達することが見込まれています(厚生労働省『新オレンジプラン』より)
アルツハイマー病(AD)の脳の中には“老人斑”と、“神経原線維変化”と呼ばれる2つの特徴的な像が見られます。老人斑とはアミロイドβという異常タンパクが脳の神経細胞周囲にたまって凝集したもの、新軽減線維変化とは、神経細胞の中のタウ蛋白というものが線維化して沈着したものです。アルツハイマー病ではアミロイドβの蓄積が最初のステップであり、症状が現れる10数年以上前から認められ、その後神経原線維変化が生じてから、神経の変性をきたして症状が現れると考えられています(図1)。
 

図1
図1


2023年12月に、わが国でもアルツハイマー病による軽度認知障害や早期認知症に対するレカネマブ(レケンビ🄬)が、治療薬として承認され、その治療の適応を調べる目的でアミロイドPET検査も保険承認されました。
当施設では、アミロイドPET検査を施行するための様々な施設用件をすべて満たして、保険診療によるアミロイドPET検査を行っています。
また、当臨床研究センターでは、10年以上前より、アミロイドPET製剤を用いた研究を行っているほか、タウPET製剤を用いた検討も行っています(図2)。

図2
図2

滋賀県立総合病院臨床研究センター 〒524-8524 滋賀県守山市守山5-4-30 Tel:077-582-6034 Fax:077-582-6041

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