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症状について

Q1 幼稚園所属の者です。血液検査で卵白が陽性ということで幼稚園では卵を完全除去の給食を食べてもらっているのですが、家庭では「チャーハンに入れて食べさせたり、お好み焼きを食べさせたり、とかしています。」と言われ、「その時に症状はどうですか?」と聞くと「全く症状が出ないときもあるし、少し赤い蕁麻疹がでるときもある。」とのことです。体調によっても症状の出方は違うことがあるのでしょうか?

A1 あると思います。例えば下痢したりしたときは、消化が悪くて抗原としてそのまま吸収されることがある、など体調によって当然変化が出ます。園での食事対応としては完全除去でいいと思います。お母さんが家でどれだけ食べられるか見ながら完全に解除できたら、園も解除でいいと思います。中途半端に与えて症状が出てもややこしいので、そういう方針でいいと思います。条件によって蕁麻疹が出やすい、出にくい、ということもあると思います。よくあるのは熱が出たときに蕁麻疹が出やすい、風邪ひいたときに出やすい、という方もいます。

Q2 蕁麻疹が出る子が時々いるのですが、どこまで見守っていいのか、どのあたりで病院に連絡した方がいいのか迷うのですが・・・。

A2 初発の時はわからないことが多いですが、繰り返している方はだいたいパターンが決まっていたら、内服薬をもらっていたりして対応されることもあります。たとえば蕁麻疹が出たが部分的でおさまったらいいですけど、全身に出たり、少し場所が離れて出現したりするときは注意して、医療機関を受診されるのが良いと思います。元気にしていたらそんなにあわてる必要はないと思いますのでご家族と相談される余裕はあると思います。蕁麻疹がでて、咳がでたり元気がなくなったり、というときは救急車まで呼ぶ必要はないかもしれませんが、早めに受診してもらうことが必要だと思います。過去に経験がなく出てきた場合は我々もどこまで進むのか怖いときがある。どんどん蕁麻疹が広がってくる場合は医療機関に受診された方がいいと思います。ただ、口のまわりだけの場合などはそんなに慌てなくてもいいと思います。食負荷試験をやっているときの経験では、2~3歳の子どもさんは自分でしんどいとはいいませんけれど、最初は遊んでいても負荷試験を進めていくと、突然機嫌が悪くなります。動かなくなったりゴロンと横になったりします。そうすると蕁麻疹がバァーっと出てくることがあります。負荷試験中は子どもの元気がなくなったら注意してくださいと伝えています。なので食後にそのようなことがあったら注意しておいてください。

内服薬についてですが、抗ヒスタミン薬、ステロイドのお薬など、全国的にアレルギーをやっている先生は心配なので処方していることが多いです。その場合、内服薬は効くまでに30分から1時間かかります。蕁麻疹が出てきた場合、それを抑えるために早めに飲んでもらうことは結構です。そのように医師からは指導されていると思います。しかし、それを飲んでいたら大丈夫ということではありません。飲んでいてもどんどん症状が進む場合は、早めに次の段階に行ってください。もちろんエピペンがあればエピペンも使うわけですが、その前の段階として使うように内服薬を処方しています。内服薬を飲んだから病院に行かなくても良い、エピペンを使わなくてよい、と考えないでください。内服薬も学校等で預かってもらえればありがたいです。1回プレドニンを飲んだから問題ということはないので使ってもらっていいと思います。そして、医療機関を受診した際には薬を飲んだことを医師に伝えてください。

Q3 食物除去中のお子さんが誤食をした場合、症状が出なければどのくらい観察していたら良いのでしょうか?

A3 だいたい2時間くらいでしょうか。

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