認知症の人との接し方

1. 子ども扱いしない

以前は出来ていたことが、次第に出来なくなっていく姿は、子どもに帰っていくようです。けれども、認知症の人にはしっかりと生きてきた歴史があります。患者さんの自尊心を傷つけないような態度や言葉づかいが大切です。

2. 怒鳴らない

認知症の人は叱られても、なぜ叱られているのかがわかりません。その上、大きな声で怒鳴られたりすると、興奮したり、不安になったりして、他の症状のきっかけになることもあります。思わずムッとした時は深呼吸して、声のトーンを落としてから注意しましょう。

3. 訓練しない

認知症の患者さんを目の前にすると、どうしても出来ないことばかりが目に付いて、出来るようにしようとしてしまいがちです。けれども、無理にそうするのは効果はなく、かえってストレスを与えることになります。患者さんが興味を持ってできること、楽しめることを、さりげなくサポートするのが良いでしょう。認知症の症状がすすんでも、なお持っているその人らしさを活かすことが、良い介護につながります。

4. 安心して居られるようにする

様々なことが出来なくなっていくのを何となく感じて、患者さんは不安感や焦燥感を心に抱いていることが多いようです。「あなたはここに居ても大丈夫ですよ」「そのままでいいんですよ」と伝えることで、患者さんはある程度落ち着きを取り戻すことができます。また、患者さんは新しい物事や環境に対応することが非常に難しくなります。生活を規則正しく単純にして、馴染んだ人やものに囲まれるような、居心地のよい場所を作ってあげられるといいでしょう。

5. 時には隣に並んで

着衣や食事の介助など、介護は正面からの行為がほとんどです。けれども面と向かい合ってばかりでは圧迫感があって、お互いに少々気詰まりですね。そこで時々、隣に並んでみてください。患者さんがどんなものを見ているのか、その視線を追ってみてください。どんなことを話そうとしているのか、耳を傾けてください。その観察があなたの心に余裕を生み、また患者さんにも安心感を与えることになります。