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2023年10月の腫瘍内科開設から約6ヶ月間で、院内・院外から124人の初診患者をご紹介いただきました。この中には腫瘍内科で積極的抗がん治療を受けられた方、疾患の状況や治療内容に応じて他の診療科での治療を受けていただくことになった方、当科での治療は受けずに緩和ケア科や近隣の医療機関へ紹介となった方、また治療相談やセカンドオピニオンのみの方も含まれます。
腫瘍内科という診療科の性質上、ほぼ全ての患者さんが悪性腫瘍を主疾患とされていますが、その内訳は次表のように乳癌・消化器癌を中心としつつ、GISTや胚細胞腫瘍などの希少がん、また主たる臓器が確定できない原発不明がんの患者さんも含まれており、腫瘍性疾患全体にわたって非常に広範囲に及んでいます。
また2023年10月の腫瘍内科開設からの約6ヶ月間で腫瘍内科が主科として処方した注射化学療法実施件数は405件で、これは当院における同時期の全診療科の実施件数合計のうち約9%に相当します。
これらのいずれの数値も現在も増加傾向にあり、次年度は患者数・化学療法実施件数ともにさらに増加することを見込んでいます。
初診患者数 | 124人 |
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外来受診患者総数 | 954人 |
一日平均外来受診患者数 | 12.0人/日 |
入院患者数(一日あたり) | 4.5人/日 |
注射化学療法実施件数 | 405件 |
乳がん | 50人 |
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胃がん | 16人 |
膵がん | 14人 |
大腸がん | 13人 |
食道がん | 8人 |
GIST | 5人 |
肝細胞がん | 4人 |
胆道がん | 3人 |
原発不明がん | 2人 |
胚細胞腫瘍 | 1人 |
その他 | 8人 |
1.藤澤文絵(筆頭演者)、CDK4/6 inhibitors as maintenance therapy after initial Chemotherapy: A Retrospective Single-Institute Study. 第20回日本臨床腫瘍学会学術集会
2.藤澤文絵(筆頭演者)、当センターにおける遺伝性腫瘍のサーベイランス体制の現状と課題. 第29回日本遺伝性腫瘍学会学術集会
3.後藤知之(筆頭演者)、がんゲノム医療連携病院において適応外使用を行うための準備と課題. 日本消化器病学会 第119回近畿支部例会
4.後藤知之(共同演者)、Establishing real-world data on actual advanced gastric cancer therapy using CyberOncology ® : A feasibility study. 第21回日本臨床腫瘍学会学術集会