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寝たきりを予防する

平均寿命と健康寿命の差は10年近くあります。急速な高齢化社会の進展とともに、寝たきりになる人の数も増える一方です。


健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく、生活できる期間のことです。

健康寿命2
寝たきり予防

高齢者の方が寝たきりになる主な原因は「脳血管疾患」「認知症」「運動器症候群」です。

1.脳血管疾患を予防する

脳血管疾患には、脳の血管が破れて発症する「脳出血」「くも膜下出血」や、脳の血管が詰まって発症する「脳梗塞」などがあり、動脈硬化や高血圧の進行が原因といわれています。


したがって、生活習慣の改善や治療を継続して、血圧値やコレステロール値をコントロールしていけば、発症のリスクを抑えることができます。


また発症後も、迅速な対応で後遺症を軽減できる可能性があります。

脳梗塞の前兆 tiaの症状 急に言葉が出なくなる 失語症 急にろれつが回らなくなる 構音障害 顔がゆがむ 片側顔面まひ 手足の片側に力が入らない 片まひ 片目が見えなくなる 一過性黒内障 両目で見ても片目で見ても視野の半分が見えなくなる これらの症状はtia(一過性脳虚血発作)といい、短期間(通常2~30分)で消えます。ほうっておくと3ヶ月以内に、4~20%の方が脳梗塞を起こし、その半数が48時間

2.認知症を予防する

原因第2位の「認知症」も、生活習慣を見直し、脳卒中を予防することで進行を遅らせることができます。

3.運動器症候群を予防する

原因4位の骨折・転倒、5位の関節疾患は、「運動器症候群(ロコモティブシンドローム)」によると考えられます。日頃から運動の習慣をつけ、筋力の低下を防ぐことが予防につながります。

寝たきり予防する 1脳血管疾患を予防する 生活習慣病対策 (高血圧、糖尿病、脂質異常、高尿酸)発症後の再発予防(服薬継続) 2認知症を予防する 早期発見して対応する 生活習慣改善 3運動器症候群を予防する 生活習慣改善(運動)