滋賀県長浜市のアメリカンフットボールの歴史は、1950年に長浜四中(現長浜南中)にタッチフットボール部が創部されたことから始まる。翌1951年に第一回関西ジュニアタッチフットボール大会で優勝したことなどを契機に、長浜のフットボールが発展していった。
現在では、日本で3番目に古いアメフトの大会「長浜ひょうたんボウル」が毎年開催されており、5月24日には「第76回長浜ひょうたんボウル」が行われた。
そもそもアメフトは、アメリカでは4大プロスポーツの1つに数えられる大人気スポーツである。(アメリカンフットボール(NFL)、野球(MLB)、バスケットボール(NBA)、アイスホッケー(NHL))
その人気は大変なもので、今年2月に行われたNFLチャンピオンを決める試合「スーパーボウル」では、約1億3,780万人の瞬間視聴者数を記録。
これはアメリカのテレビ史上、瞬間視聴者数として過去最多となる記録を樹立している。
また、アメフトからタックルなどの接触をなくした「フラッグフットボール」は、2028年ロサンゼルスオリンピックで初めて実施される競技として日本でも注目されている。
当日、会場である平和堂HATOスタジアム(彦根総合スポーツ公園 陸上競技場)にはアメフトを愛する多くの人が集まり、大きいアメフトボール(大型バルーン)前での選手との記念撮影タイムや、複数のキッチンカーなど、試合前から観客が楽しめるおもてなしがされていた。
1試合目は「近畿大学KINDAI BIG BLUE」と「同志社大学 WILD ROVER」が対戦。
互いに堅守が光る好試合だったが、近畿大学はQBラン(クォーターバックラン:ボールを投げることができるポジションの選手が、ボールを投げずに自ら走るプレー)などで着実に前進するランオフェンスで点数を重ねた。
一方、同志社大学は終始追いかける展開となったが、試合終了間際には2人のディフェンスがマークについている中での見事なタッチダウンパスが飛び出し、スタンドは大歓声をあげた。結果は、26対14で近畿大学の勝利。試合を通して、両チームのスタンドは大きな歓声でチームを鼓舞した。
2試合目は「立命館大学PANTHERS」と「関西大学KAISERS」が対戦。
序盤から関西大学がランを中心に少しずつ前進。相手にタックルをされながらも、前に前にと進む姿勢が見られた。
一方、立命館大学は相手オフェンスにロングゲイン(大きく前進すること)を許さない粘り強いディフェンスからリズムをつくっていき、前半の終了間際には逆転。
しかし後半開始早々、リターンタッチダウンという数試合に1回あるかどうかのビッグプレーで関西大学が再度逆転。
そこからは接戦の末、20対17で関西大学が立命館大学を制した。こちらも見どころの多い好試合だった。
今回、熱戦を繰り広げた立命館大学PANTHERSは、昨年12月に行われたアメフトの大学日本一を決める「第80回毎日甲子園ボウル」(全日本大学選手権決勝)で2連覇・10度目の優勝を果たしており、選手たちは普段、びわこ・くさつキャンパス(BKC)の近くにあるグラウンドで練習している。
また、5月31日には、日本国内最高峰のアメリカンフットボールリーグ「Xリーグプレミア」の試合として、滋賀県を原点とするプロチーム「エレコム神戸ファイニーズ」のホームゲームが、平和堂 HATO スタジアムで行われる。
今後もスポーツを通じた地域のにぎわいづくりや、競技文化のさらなる発展が期待される。