滋賀県は4月14日、県庁で酒米新品種の名称発表セレモニーを開き、県農業技術振興センターが開発した酒米新品種の名称を「湖響(こきょう)」に決定したと発表した。
セレモニーには、三日月知事をはじめ、滋賀県酒造組合、JAグリーン近江酒米部会、JAグリーン近江の関係者が出席。1999年から県産酒米の主力であった「吟吹雪(ぎんふぶき)」の後継として、猛暑に強い新品種への期待を語った。
近年、夏の記録的な猛暑は、酒米の栽培にも大きな影響を及ぼしていた。主力品種であった「吟吹雪」は、安定した収量や品質の確保が難しくなり、生産者や酒蔵からは新品種の開発を求める声が高まっていた。
これを受け、県農業技術振興センターは平成28年から開発に着手。品種改良を重ね、約10年の歳月を経て、猛暑でも収量や品質に優れ安定した生産が可能となる新品種「湖響」を完成させた。名称は、県酒造組合の組合員から寄せられた75の候補の中から選定。滋賀県酒造組合の松瀬会長は、今回の名称について「『湖』は琵琶湖を、『響』は口に含んだ時の味わいの広がりや、滋賀の酒が世界に響き渡るようにとの願いが込められている」と語った。
生産者を代表し、JAグリーン近江酒米部会の熊木副部会長は、「酒米を作る農家は、日本酒の元になるものを作っていることに誇りを持っている。新しい品種「湖響」で、酒蔵の期待に応える米作りに取り組みたい」と力強く語った。
三日月知事は、「作り手が良くて、醸し手が良くて、そして世間、未来、みんなが良くなる滋賀の地酒を実現するための「湖響」という酒米新品種をご用意できましたので、ぜひ生産の現場、そして酒造の現場により良いものをお届けできるように一緒に頑張ってまいりたいと思います」と述べ、セレモニーを締めくくった。