県内最古の道標は、滋賀県草津市の立木神社にある。道標とは道の分岐点、曲がり角などにある石柱のこと。
立木神社にある道標は滋賀県内最古のもので、刻文より、東海道と中山道との分岐点である草津宿の中央部に位置する追分の地に建てられていたことががうかがわれ、現在の草津追分に建てられている文化13年(1816年)の前身のものと推定されるという。
24センチ×17.5センチの角柱で、長さは213センチある。昭和57年(1982年)に草津市指定の文化財とされている。
石に刻まれた「刻銘」は、長年の風雨に削られ、読みにくくはなっている部分もあるが、南面には、一番上に不動明王を象徴する「カーンの梵字」が大きく掘られ、「伊勢太神宮延宝八庚申年」と、「七ヶ年中履行月参詣願成就所みぎハたうかいとういせミち」、さらに「山城愛宕山十一月吉日」と3行の文字が掘られている。
また、西面には、「ひだりは中せんたうをた加みち京みぶ村万宝院あしだの行者」と彫られていることがわかる。
このことから、延宝八年である1680年に、京都壬生寺のあしだの行者・万宝院という人物が、伊勢太神宮と山城愛宕山への7年間毎月の参詣成就を記念して建立されたものだと推定される。
本殿は、三間社流造、間口三間三尺が奥行三間
拝殿は入母屋造、間口三間三尺、奥行三間三尺
御祭神は武甕槌命(タケミカヅチ)、御神紋は「下り藤」
【住所】滋賀県草津市4-1-1(JR草津駅から徒歩15分)