JR西日本の大都市近郊区間では一定の条件を満たせば、乗車した経路には関係なく、改札を通った駅と出た駅を結ぶ最も安い経路の運賃で乗車できる仕組みがある。
「大回り」と言う仕組みだ。
例えば、山科駅から大津駅であれば本来、電車賃は180円、3分余りで到着できるが、先ほどの▽大都市近郊区間内▽一筆書きで移動▽同じ経路・駅を2度通らない▽途中下車なし▽当日限り有効-という「大回りルール」の中で、約3時間(山科駅から9時51分発の湖西線新快速「敦賀」行きに乗車し、近江塩津駅で乗り換え、大津駅に12時33分に到着)かけて山科駅から大津駅を大回りの鉄道旅を楽しんだ。その時の車窓から見えた風景や、車内の様子をレポートする。
2026年1月下旬から日本列島を寒波が襲い、滋賀県北部でも積雪があった。
1月最終の土曜日、天気予報は大津南部で晴。北部でも雪は降らないという予報であったことから、JRの大回り切符を利用して、車窓から積雪の状況や琵琶湖の風景を眺めながらのんびり移動してみることにした。
JR西日本・山科駅にて180円の切符を券売機で購入。
9時51分発の新快速が到着。1両目に乗車する。
トンネルにいきなり突入、さぁいよいよ滋賀へ。車内はポカポカ、陽が入り快適。
車内は各シートに1人ずつが座っている程度でそんなに込み合ってはいない。
ほどなくして大津京に到着。
大津京出発すると、一気に高い建物がなくなって視界が広げてくる。琵琶湖が見えてきた。
三上山が琵琶湖の向こうに見える。琵琶湖大橋が見えてきた。車内では、堅田のアナウンス。左に目をやると冠雪した比良の山並みが特別な旅の気分を高めていく。
お隣のシートにはカップルのお二人が。缶チューハイ(500ml)とおつまみパックを取り出して鉄道の旅を楽しんでいらっしゃる様子。
対岸の山並み・長命寺山なども美しい。
左に見えていた山並みが前方にも迫ってきて、電車は右カーブをしながら進んでいく。一気に湖との距離が近くなってきた。間もなく近江舞子。
この後は終点の敦賀駅まで各駅に停車するという。
次の駅・北小松駅では一気に雪の存在感が増してきた。
最近開通した北小松トンネルを右手にみてトンネルに入る。高島市に入り、白鬚神社が鎮座する明神山のトンネルを抜けると近江高島。
近江高島を出発すると「次は安曇川」のアナウンス。少し車内がひんやりしてきた感じがする。
安曇川到着。
扉が開くと一気に冷たい空気が入ってきた。ホームの雪も少し山積みになっている。
新旭。
青空が広がり、気持ちのいい鉄道旅。ただ北の方は少し曇っている様子。次は近江今津。
近江今津駅着10時36分。ここで車両の切り離しがある。停車時間は7分ほど。当駅から扉は自動で開かずにボタンで開閉する仕組みになるらしい。車内温度保持のための協力を呼びかける車内放送もあり。
ホームには誰がつくったか2体の雪だるまがあり。運転主席には2名の運転手さん。左のホームをサンダーバードが通っていった。車内は混み合ってくる。補助椅子も全て使用状態。
10時43分近江今津駅出発。
平和堂さんの看板がひときわ目立つ。
近江中庄駅。
マキノ駅。
登山に行かれるのか、トレッキングの格好をした方などが多く降車されていった。
次は永原のアナウンス。しばらく琵琶湖とお別れ。両側から山が迫ってきてトンネルに入る。長いトンネルを抜けて永原駅着。
ホームには雪が目の高さまで積まれていた。
永原駅を出るといよいよ次は近江塩津、長浜・米原方面は着いたホーム向かいの4番乗り場で乗り換えをとアナウンスされる。
近江塩津駅に11時1分着
近江塩津駅では、スプリンクラーのような消雪装置がひっきりなしに動いていた。
ポイントなどが凍結しないように、水を常に撒いているのか、シャシャシャシャと小気味よい音が響く。同じ電車から降車してきた人たちもカメラに収めていた。敦賀行き電車はそのまま敦賀に向け走っていく。
近江塩津駅の4番ホームに停車していた北陸本線・米原方面姫路行き新快速に乗り換え。
11時6分に出発。
先頭車両にはお手洗いもついているので安心。すぐにトンネル入り、抜けたと思うと一気に右手に余呉湖が見えた。羽衣伝説、鏡湖と言われる余呉湖は今日は一面の雪雪雪。前を見ると運転手さんは3人になっていた。
ヤンマーの工場が見えてきた。ヤンマーの創業者・山岡孫吉さんの生誕地は長浜市!
車掌さんのアナウンスが心地良いことに気付く。
「木之本からご乗車のお客様、寒い中お待たせをいたしておりました。新快速姫路行き、次は高月です」このアナウンスは駅名を変えながら米原手前まで続くこととなる!
高月駅、河毛駅で少し雪が減った印象。虎姫駅ではさらに雪が減った様子。ほどなくして長浜へ。
駅では多くの人が乗車されてきて満席となる。座れない人も出てきた。
田村駅までの線路横の道路には雪はなし。長浜バイオ大学、その向こうに長浜ドームが見えてきた。田村駅からも学生さん⁉が乗車され車内は少し混み合う。
坂田駅ではホームに全く雪がなくなっていた。
線路横の田圃にも雪はうっすら。フジテックが見えてきた。スピード減速
「今日も数ある交通機関の中からJR西日本にご乗車いただきありがとうございました。どうぞこの先もお気をつけていってらっしゃいませ」のアナウンス!ナイス!
米原駅では、前に停車中の車両に、当該4両編成の電車がつながるため、止まったり少し動いたり。
新幹線が右を通過。左側にはJR東海のオレンジ色の車両が入ってくる。運転席にいらっしゃった3人は降車された。
向かいのホームにはかっこいい車両が停まっていた。
米原駅を11時50分発に出発。
彦根城が右手に見えてくる。左手には近江鉄道の青や黄色の車両も見える。彦根駅着
彦根駅出発して右に見えてきた荒神山には雪が積もっていない。
能登川駅を過ぎ、能登川消防署を見ながら電車は走る。
近江八幡では一気に雪がなくなってきた。おうみ冨士の近江米。
野洲車両基地を過ぎ、守山駅、草津駅へ。草津はさすがの結節点、たくさんの人がホームで待っている。車内がまた混み合ってきた。
南草津駅、その次の石山駅のあとに大津駅到着は12時33分着。
切符が投入できる自動改札口を通って大津駅着。約3時間かかりましたが、あっという間の鉄道旅でした。
念のため、大津でJRの方に「大回り切符」の使い方についてお尋ねするも「問題はありません」と言う事でした。
今回は「大回りルール」で乗車したため途中下車できませんでしたが、電車(公共交通利用)による観光は面白い。途中下車していろいろなスポットを巡りながら、琵琶湖一周ぐるりん旅を楽しんでみるのもアリかと感じました。
JR西日本管内では、今回の琵琶湖1周大回りの他にも様々な大回りルートがあるようです。インターネットでは様々なルート・乗り換え情報がアップされています。興味のある方はチェックしてみてはいかがでしょうか。