青春にまつわる思い出や夢などを21文字で表現する「青春21文字のメッセージ」(主催・電車と青春21文字プロジェクト、共催・大津市、後援・滋賀県)の入賞・入選作品の展示が大津市中央・ナカマチ商店街のギャラリーQで26日からはじまった。
京阪電鉄石山坂本線(通称・石坂線)の駅数が21あることにちなみ、2006年度からはじまったプロジェクトは今回が19回目。電車と青春から浮かぶ風景や思い出を21文字で表現するもので、サブテーマは「偶然」「踏切」「窓」「推し」の4つ。
過去最多となる全国から5398作品の応募があり、1次、2次の審査を経て入選100作品まで絞り込み、最終審査は俵万智さんが優秀賞5作品と入賞16作品を選んだ。
俵さんは「今年も全国さまざまな年齢の方から応募があり、電車にまつわる風景やドラマは、世代を問わず豊かなものだとあらためて実感しました。踏切が、意外なほど恋を助けていることも興味深かったです」と全体講評を寄せた。
入選作100点を披露する「青春21文字のメッセージ展」は、2月1日まで。大津市・ナカマチ商店街の「ギャラリーQ」(大津市中央町1―8-8)で開かれている。あわせて、幼稚園児から大学生までが作品をイメージした美術作品も展示されている。無料。
また、入賞作品等は、京阪電車石山坂本線の車両中吊り、京阪石山坂本線の主要10駅、 近江鉄道の車両と駅、信楽高原鐵道の車内壁面、JR西日本、比叡山鉄道の県内各駅掲示板で順次掲示される。
今日だけ紙きっぷ。思い出を持ち帰りたくて。 坂下遥香(20歳 滋賀県)
【評】デジタルは便利なものですが、アナログの良さもありますね。今日があったことの印としての紙のきっぷ。日付も場所も記されたスグレモノです。思い出を持ち帰るという表現が素敵です。
今は無い踏切をカーナビだけが覚えている。 横尾悠月(16歳 福岡県)
【評】思い入れのある踏切なのでしょうか。世界から忘れ去られたような寂しさが漂います。 けれど、覚えているのはカーナビ「だけ」じゃなない。作者も覚えているからこその作品ですね。踏切も喜んでいることでしょう。
踏切の音が聞こえないのは君の隣にいるからだ。 成松光(17歳 大分県)
【評】カンカンカン……、大きな音の代名詞のような踏切の音。それが聞こえないという言いかたで、君の存在の大きさが伝わってきます。「だ」という断定の着地が潔くて、引き締まった表現になりました。
晴れた日は車窓から畑のおばあを探す日々 太田裕斗(18歳 秋田県)
【評】元気かな? 今日もいるかな? 優しいまなざしにグッときました「晴れた日は」が、とてもリアルです。雨の日には畑仕事はできませんから。こういう実感のにじむ表現には説得力がありますね。
君と映った夜の車窓。窓よお願いスクショして! うちのペリカン(45歳東京都)
【評】スクショはスクリーンショット。スマホなどの画面をそのまま写真に撮ることです。車窓をスマホの画面になぞらえたところがユニークです。君とのツーショットを保存したいという必死な思いが伝わってきました。
□近江勧学館賞
君にはナイショだけど作れるんだよ。偶然って 佐野綾音(12歳 埼玉県)
□京阪電鉄賞
君の隣は自由席。だけどお願い、誰も座るな。 May (26歳 三重県)
□近江鉄道賞
『おはよう』やっと言えた。車窓の外は もう葉桜 トンちゃん(67歳石川県)
□信楽高原鐵道賞
車窓の景色が変わる 我が子にとっては紙芝居 にわとりママ(40歳京都府)
□西日本旅客鉄道賞
東京からの帰省旅行 やっと米原 「ただいま」関西弁 中嶋健治(47歳兵庫県)
□比叡山鉄道賞
寒い日の「この席どうぞ。」でひなたができる 城尾心春(13歳 滋賀県)
□入賞
偶然見つけた推し。遮断機の音が鼓動と重なる。 相澤星花(17歳 宮城県)
正面に座る君とわたし、窓の中ではそばにいる 浅野紗千(15歳 滋賀県)
踏切で待つ数秒間、二人の距離が少し縮まった 板見葵 (18歳 和歌山県)
「タイミングわる」君と話せる踏切の音がすき 稲葉千佳(13歳 滋賀県)
クレーンが空へ伸びてゆく窓辺僕の夢もまだ骨組み コマ(25歳 東京都)
背伸びして見る運転席。頑張れ未来の車掌さん。 暖々あかり(28歳 兵庫県)
カーブの度に君が見える 連結窓越しの推しの君 堂坂迪子(40歳 滋賀県)
窓から見てた志望校。今日からこの駅で降りる。 ななゆき(39歳 千葉県)
踏切が君との分かれ道。開かずの遮断機、今だけ許す ハイヤー (18歳 滋賀県)
踏切が鳴りツイてないねと君が言う。僕はツイてる 細谷焔翔(50歳 鳥取県)
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「団体賞」
■滋賀県立彦根翔西館高等学校(滋賀県)
■私立日本文理大学附属高等学校(大分県)
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今回から初めて市民が選ぶ「湖都の葉マルシェ賞」が設置された。
2025年11月15日開催された「湖都の葉マルシェ」のイベント来場者を対象に実施した投票により賞が決まっている。
■受賞作品
金賞:でんしなからみえるお月さまわたしについてくる 長谷川結菜(5歳 京都府)
銀賞:今は無い踏切をカーナビだけが覚えている。横尾悠月(16歳 福岡県)
銅賞:正面に座る君とわたし、窓の中ではそばにいる浅野紗千(15歳 滋賀県)
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表彰式は2月21日(土)午後1時半から「コラボしが21(大津市打出浜)」で行われる。