豊かな琵琶湖の恵みを活用し、日本の近代化と発展に貢献してきた県内を代表する近代化遺産「琵琶湖疏水」。滋賀から京都へ水を運ぶだけでなく、物資や人の交流を生み自治体連携のきっかけになるなど、滋賀と京都を様々な点でつないできた。
令和7年8月27日に諸施設が国宝・重要文化財に指定されたことを記念して、滋賀県立公文書館、琵琶湖疏水記念館および大津市歴史博物館において、所蔵資料の相互貸出による展示を行うこととなった。
滋賀県立公文書館では、明治16年に京都府から届いた目論見(計画書)や、県で利害損失を検討した結果「到底有害無益ノ事業」と、当初は事業反対の姿勢を示していた資料、明治18年に開始した疏水工事における木材の領収書や、疏水の設計者・田邉朔郎自身が工事の全容をまとめた図録『琵琶湖疏水工事図譜』(12月10日以降、複製物)などを展示している。
また、附(つけたり)(国宝・重要文化財に指定された施設に関連する備品や文書などであり、附属的に指定されるもの)に指定された、田村宗立の「琵琶湖疏水工事絵図」もパネル展示している。
(第1章:琵琶湖疏水計画のおこり▼第2章:疏水工事▼第3章:県民への影響とその補償▼第4章:琵琶湖疏水がつなぐ滋賀と京都)