日本を代表する大手航空会社”日本の翼”日本航空(JAL)は、2021年に地域活性化活動を刷新し「JALふるさとプロジェクト」として、従来の取組からの進化を図っています。
「地域を元気に!笑顔をつなぐ!」をスローガンとする同プロジェクトでは、客室乗務員が「JALふるさとアンバサダー」や「JALふるさと応援隊」などとして地域の魅力発信や地域活性化を応援し、イベントや支援活動を通じて地域とのつながりを深めています。
現在は東京で暮らし、日本航空の客室乗務員として勤務しながら、「JALふるさと応援隊」として活動する藤井悠理子さんは滋賀県出身。
他の民間企業から転身し、小さい頃からの憧れであった客室乗務員になるという夢を叶えた藤井さんに、現在のお仕事、夢を育んだ滋賀での思い出、これからのことなどについて日本航空本社(東京都品川区)でお話を伺いました。
ご出身は?
滋賀県大津市です。
子どもの頃によく行った場所や思い出に残っている場所はありますか?
家族と一緒に琵琶湖博物館に遊びに行っておりました。
湖に棲んでいる淡水の生き物たちを間近で見ることができましたし、実際にいろいろ触れたり見たり、プロの方にお話を聞いたりというコーナーもたくさんありましたので、幼少期から滋賀の自然に触れる機会がとても多くありました。
博物館にある大きな水槽も、自分が琵琶湖の中にいるような環境でたくさんの生き物を見ることができるので、すごく思い出に残っているスポットです。
滋賀にはいつまで暮らしていましたか?
大学を卒業して、最初は他の民間企業に就職しました。その時も実家から通っており、日本航空に転職するまで滋賀に暮らしておりました。
転職して客室乗務員になられたのですね。
小さい頃から、客室乗務員に憧れを持っていました。家族でよく国内外へ旅行に行っていたこともあり、飛行機に乗ると、客室乗務員さんは綺麗でかっこいいなという印象を持っていました。また、海外の方がたくさん日本にいらっしゃるので、日本を背負う航空会社で、日本の魅力をもっと伝えていきたいなと思うようになりました。
普段はどういった勤務をされているんでしょうか?
私は乗務がメインです。4日働いて2日休みという一定のパターンがありますので、4日間ずっと国内線を乗務することもあれば、1日目からニューヨークに行って、現地で2日滞在して、4日目に帰ってきて、その後2日間休んで、というような勤務もあります。
どのような路線をメインに乗務されているのですか?
海外ではアメリカのダラスとイギリスのロンドンが担当路線ではありますが、ヨーロッパも東南アジアも、国内線も全国どこでも飛んでおります。
ふるさと応援隊にはどういったきっかけで手を挙げられたのでしょうか?
私は3年前にふるさと応援隊に参加しました。琵琶湖をはじめ、食文化や、神社仏閣もたくさんありますし、生まれ育ったからこそ知っている滋賀の魅力をお伝えしたいと思ったのがきっかけです。
ふるさと応援隊になる前から、滋賀への思いを持たれていたのですか?
東京に引っ越してきてから改めて滋賀の良さに気付きました。今回のインタビューをお受けするに当たっても、『あの時楽しかったな』『食事も美味しいな』など、たくさんの良いところを思い返すことができました。ふるさと応援隊をきっかけに、より滋賀を好きになっています。
今までに、ふるさと応援隊としてどういった活動をされてきましたか?
応援隊としての活動は2回あり、1回目は2022年に関西にゆかりのある応援隊10名で、京都の池坊のいけばなを4日間体験しました。もう1つは、昨年度にJALカード会員様向けの情報誌『agora plus(アゴラプラス)』の中にある『私のマイルライフ』というマイルの貯め方や使い方を紹介するコーナーに出させていただきました。
マイルライフでは、どのようなことを紹介されたのですか?
私の趣味のひとつであるスポーツ観戦を中心として、例えば、マイルで貯めたり使ったりできるゴルフ場について紹介させていただきました。
ふるさと応援隊について、乗務員同士で話されることはありますか?
国内線に搭乗するすべての乗務員は、各都道府県の『縁(ゆかり)バッジ』を着用しています。バッジをきっかけに、「関西の出身なんだね」とか「滋賀の出身なんだね」と常務員同士で話が盛り上がることがあります。国内線に乗られた際には、ぜひバッジをご覧になってください。
機内で滋賀をPRするような機会はあるのでしょうか?
関西方面にご旅行に行かれる方に対して京都や大阪のお話をすることはよくあるのですが、お話をしていく中で「京都からもう少し足を伸ばしていただくと美しい琵琶湖や比叡山延暦寺。もう少し先まで行けば彦根城などもありますので、ぜひ!」とお伝えすることもあります。
また、先月まで国内線のファーストクラスでは滋賀のお酒(松の司)を提供しており、地元が滋賀であることをお伝えした上で、お客様におすすめしたこともありました。
ちなみに、機長が「今、琵琶湖の上空を飛んでおります」とアナウンスを入れることがあるのですが、その際に外をご覧になったお客様に対してお声がけしたこともありました。
大変お忙しくされている中で、滋賀に帰省できるのですか?
私は半年に1回のペースで(笑)。隙があれば帰りたいなという気持ちになるので、有休を使って、1週間しっかりかけてお休みして、体力をつけて、美味しいものを食べに帰っております。
藤井さんのソウルフードは何ですか?
ソウルフード…お肉が大好きなので、やっぱり焼肉に行くと近江牛をいただくことが多いです。母と一緒にスーパーに買い物に行って、家でお肉をたくさん食べます。あとお米も美味しいなと思います。お野菜もすごく大きくて、東京と比べてもお手頃なので、滋賀のありがたみをいつも感じております。
幼少期からの夢を叶えられた今、滋賀の子どもたちへメッセージをお願いできますか?
途中で諦めないことが大事だなと思います。私は大学を卒業して働き始め、前職では資格の勉強などもしながら一生懸命仕事をしていました。ただ、ちょっと落ち着いた時に、『本当にやりたい仕事って何なのかな』と考えると、別の世界に飛び込んでみたいな、挑戦したいなっていう気持ちがまだあって。スポーツでも勉強でも、何事も途中で諦めてしまったら結果がついてこないので、諦めずに夢に向かって挑戦し続けることが大事かなって思います。
これからも滋賀のPRにご協力いただけますか?
私にできることがあれば、何でもお手伝いさせていただきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
小さい時からの夢「客室乗務員」になって世界を飛びまわりながら、ふるさと滋賀のPRにも力を注ぐ藤井さん。
インタビューにも終始笑顔でお答えいただき、私たちも元気をいただきました。
これからも滋賀の良さを広めていきましょう!
全国各地域の活性化をきめ細やかに応援するため、社内公募から選ばれた客室乗務員が2020年12月から活動を始めている。
現在は800名を超える応援隊のメンバーが参加しており、このうち、滋賀県にゆかりのあるメンバーとしては36名が活動している。