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週末で終了「広岡浅子とヴォーリズ展」 大同生命と滋賀のつながり伝えた3か月

 NHKの朝の連続テレビ小説「あさが来た」の主人公のモデルであり大同生命(本社:大阪・東京)の創業者の一人である広岡浅子と、近江八幡市を拠点に活躍した建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズ、そしてその妻である一柳満喜子夫妻との関わりに焦点を当てた特別企画展「広岡浅子とヴォーリズ・一柳満喜子」が今週末12月14日(日)で終了する。

 当企画は、今秋、滋賀県で開催された「わたSHIGA輝く障スポ」に合わせた文化プログラムの一環として、また、本年2025年がヴォーリズ来日から120年、さらには、広岡浅子が立て直しに尽力した大同生命の前身・加島屋が創業したと伝わる年から400年の節目の年にあたることから、ヴォーリズが設計し、国の登録有形文化財であるハイド記念館(近江八幡市)で開催されているもの。
 

ハイド記念館の外観
会場のハイド記念館(ヴォーリズ建築のひとつ)

展示の内容

 ハイド館1階のホールには、120年前にヴォーリズの荷物を詰めて運ばれてきたトランクが置かれている。
トランク側面には、「W.M.V」の文字も残る!

 今回の企画展示の期間中にのみ実物展示されているもの。120年の歴史の重みを感じる。

トランク画像(側面に「W.M.V」の記名も!)
トランクの説明「ヴォーリズの荷物をアメリカから運んだトランクです」


 2階では、大きく3つのテーマで3人の関係が紹介されている。

1. 九転十起生・広岡浅子の生涯」
「七転び八起き」を超える「九転十起」を座右の銘に、経営の危機に瀕した加島屋の立て直しに奔走し、炭鉱、銀行、生命保険など加島屋の近代企業化に尽力した浅子。また、女性の地位向上にも熱心に取組み、日本女子大学校を設立したことや、現在の女性活躍社会に通じる社会の実現を訴えたことなど、浅子の波乱に満ちた生涯をパネルや映像で紹介している。
 

2. 広岡浅子とヴォーリズ・満喜子
一柳満喜子は、広岡浅子が後継者として婿養子に迎えた広岡(一柳)恵三の妹にあたる。ヴォーリズが広岡家の邸宅の設計を手掛けていたことから、ヴォーリズと満喜子は出会う。ヴォーリズと満喜子、双方の人生にとって欠かせない存在だった浅子。ヴォーリズと満喜子の出会いや浅子が果たした役割など、3人の堅い絆を紹介している。
 

3. ヴォーリズと大同生命
生涯に渡り数多くの建築を手掛けたヴォーリズ。その活動を支えたのは、関西を代表する企業グループであった広岡家で、多くの依頼があった。今回、ほぼ知られていないヴォーリズ設計の大同生命全国支本社の設計図面と、広岡家の邸宅4棟の設計図面を一挙に展示している。

ハイド記念館2階廊下の写真
ハイド記念館2階廊下(光も差し込む温かい空間)
展示パネル写真
浅子とヴォーリズ・満喜子の年表パネル

「広岡浅子とヴォーリズ・一柳満喜子」展

 場所|ヴォーリズ学園ハイド記念館
 期間|~2025年12月14日(日)まで
 開館時間|10:00 〜 16:00
 入場料|大人500円/高校生以下無料

 

お問い合わせ
知事公室 広報課
電話番号:077-528-3040
メールアドレス:[email protected]