滋賀県では、戦国武将・織田信長が築いた安土城をデジタル技術で復元・体験できるアプリ『安土城』を先月からリリースしている。
県では2026年が安土城築城450年となることから、「幻の安土城」復元プロジェクトを進めており、その一環でアプリ開発に取り組んでいた。
スマートフォンでアプリをダウンロードし、現地・安土城跡でアプリをかざせば、コンピューターグラフィックス(CG)で復元された天主(建築学的考証に基づく6つの復元案)などを見ることができる。
安土城は1576年に築城が開始され約3年かけて完成。1582年の本能寺の変の後、なんらかの原因によって焼失し、その後廃城となっている。設計図などが残っておらず、姿が分からない「幻の城」となっている。
県では城をAR(拡張現実)やVR(仮想現実)といった技術を活用してアプリ上で復元し、現地16カ所などでスマホをかざすと安土城などの360度復元CGが鑑賞できる。
右下の「天主切換えボタン」で6種の天主が切り替えられる。
大手道周辺では、伝羽柴邸など家来の屋敷跡が現れる。450年の時を超えて、大手道を本丸に向かって登る雰囲気がひしひしと感じられ、感動を覚えた。
このほか、織田信長、明智光秀、羽柴秀吉などの戦国武将もAR(拡張現実)により出現し、一緒に記念写真も撮ることができる。
アプリは立ち上げるたびに「今日は何が起こった日なのか?」がわかるなど工夫も満載。安土城訪問の際にはぜひダウンロードしておきたいアプリとなっている。
県では令和5年度から進めていた「令和の大調査」の今年度の発掘結果の報告会を開催する。
日時:令和7年(2025 年)12 月6日(土)10:00~15:00 少雨決行、荒天が予想される場合は翌日に順延
場所:特別史跡安土城跡伝本丸取付台発掘調査現場(近江八幡市安土町下豊浦・東近江市南須田町)
参加:事前のお申し込みは不要。現場公開への参加は無料、安土山入山料(700 円)が必要
備考:天候により開催を翌日に順延する場合は県ホームページで告知