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近江八幡市のテロワール「空色ワイナリー」が自社醸造ワインの出荷開始

 近江八幡市野村町のブドウ農家三崎清隆氏が代表を務める「空色ワイナリー」の自社醸造ワインの販売が 11 月 30 日、直売所や酒類販売店などで始まった。

三崎清隆(合同会社空色ワイナリー・代表社員)
昭和60年生まれ。近江八幡市出身。近江八幡市野村町在住。

 滋賀県立農業大学校果樹専攻を平成18(2006)年に修了。世界で評価されるワインを自ら作りたいと夢を抱き、ワインの製造技術を学ぶため、ワイナリーや酒蔵での勤務経験を経て、平成23(2011)年、近江八幡市で新規就農し、生食用ぶどう栽培を開始した。

 令和2(2020)年からはシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランなどの国際品種と呼ばれるワイン用ブドウの栽培を開始し、令和5(2023)年9月、醸造用ぶどうの生産から、ワイン醸造・出荷まで一貫した経営を行うため、醸造用ぶどう部門を独立させ合同会社空色ワイナリーを設立。

 令和7年3月にはワイナリー(醸造所)を開設、酒類製造許可免許を取得し、ワインづくりを始めている。

ヌーヴォー初出荷

 空色ワイナリーでは、自社栽培のブドウを使い今年9月に醸造を開始。11月30日にはヌーヴォーの初出荷を迎えた。

 品種は白のシャルドネを使った「Ohminoryシャルドネ」(税込:3,300円) と、赤のシラー、サンジョベーゼを使った「Ohminoryルージュ」(税込:3,300円) の2種類。

 白ワインは700~800本、赤ワインは1,800~1,900本の出荷を見込んでいる。また、ジュースも2種計2,300本(500ml)を製造する。

 初出荷を翌日に控えた11月29日には、「ヌーヴォー祭」と銘打ってお披露目会が開催された。空色ワイナリーの門出にふさわしく秋晴れの空のもと、県内飲食店が飲食ブースを構え、事前に申し込みをしていた一般参加者や、地元の方はじめ多くの関係者らが集まった。

 ヌーヴォー祭(有料)では、ワイン2杯と生ハム1品、好みの料理2品が提供され、参加者らは新酒を堪能。その後は、近くのワイナリー兼直売所まで徒歩で移動し、内部の見学会と先行販売会が行われていた。

近江八幡市広報誌(12月号)にも掲載

 12月1日発行の近江八幡市の広報誌「広報おうみはちまん12月号」では、空色ワイナリーが見開き2枚(4P)にわたり紹介されている。同社の「ドメーヌワイン (※) 」の取り組みがわかりやすく紹介されているほか、三崎氏の目指す、地域とともに歩む『地のワイン』への想いが綴られている。
※ドメーヌワイン:ブドウの栽培から醸造、瓶詰めまでを一貫して行う生産者が造るワインのこと。

合同会社空色ワイナリー

〒523-0075 滋賀県近江八幡市野村町778
代表社員 三崎 清隆(みさき きよたか)
TEL:0748-36-0056
自社HP:
www.sorairo-winery.com
空色農園HP:https://sorairo-f.com/

滋賀県農山漁村発イノベーションサポートセンター事業

 県では6次産業化など地域資源を活用し新しい商品やサービスを作ろうとする農林漁業者等に対して、相談窓口の企画推進員(県農業技術職員等)による相談対応や、専門家(プランナー)派遣を通じて、経営改善と課題解決のサポートを行っている。

 空色ワイナリーに対しても、ワイナリー工場の設置に向け、令和2年から令和5年にかけて事業計画の策定を助言指導した。
 

お問い合わせ
知事公室 広報課
電話番号:077-528-3040
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