近畿2府4県の優秀な功績を残した警察官を表彰する第139回「近畿の警察官」(産経新聞社提唱・滋賀県など後援・県信用金庫協会など協賛)の表彰式が11月27日、大阪市天王寺区の大阪国際交流センターで行われた。
滋賀県警からは木之元署生活安全刑事課生活安全係の山中英樹警部補が受賞式に出席し、「本当に光栄」と喜びを語り、「後輩に少しでも自分の経験を伝えていけたら」と今後の抱負を述べた。
山中警部補が令和4年から勤務する木之本署は、県最北部にあり、規模は県内で最も小さい。生活安全刑事課生活安全係は山中警部補を入れてわずか3人。
事件はもちろん、防犯活動、許認可など抱えきれないほどの業務の優先順位を的確に判断し、係員と連携して遅延なく日々こなしている。「責任感が強く、まじめで温厚」というのが周囲の山中警部補への評。
県警勤続37年余りのうち通算25年以上を県内各所の生活安全部門で活躍してきた。
令和5年には、サイバーパトロールでブランド品の偽造品出品を発見すると、他の業務を抱えながらも自ら捜査を行うと同時に部下を指示し立件。小さな署を支える大きな存在の面目躍如たる活躍を見せ、誰にも負けない知識と経験がきらりと光る、地方の小規模署を支える貴重な人材となっている。
産経新聞大阪本社の中村将編集局長から表彰状を受け取ると、会場から大きな拍手が送られた。
表彰式には、警察官の仕事を支える受賞者の家族も登壇する。山中警部補の妻の幸代さんがともに壇上に上がり、幸代さんの手で「警察官章バッジ」が胸元につけられた。
その後、県からの記念品も受け取った。長浜の絹でつくられた名刺入れを、滋賀県知事公室広報課の辻良介課長から手渡された山中警部補は、辻課長の「この名刺入れを使って、これからも活躍してください」との言葉に、「頑張ります」と緊張した面持ちで応えた。
最後は受賞者を代表して、和歌山県田辺警察署生活安全刑事課の山本幸弘警部補が「上司、先輩、同僚の支え、家族の協力や支えを決して忘れることなく、一層の努力を重ね精進していく」とお礼の言葉と決意を述べて終了した。