第16回農林水産省料理人顕彰制度「料理マスターズ」において、最高位である「ゴールド賞」に選ばれた、長浜市余呉町の料理旅館(オーベルジュ)「徳山鮓(とくやまずし)」の店主・徳山浩明(とくやまひろあき)氏 が27日、県庁に三日月知事を訪問し 受賞を報告した。
料理マスターズは、国が日本の現役料理人を顕彰する唯一の制度としてその栄誉は名高く、日本の「食」や「食材」、「食文化」の素晴らしさや奥深さ、その魅力に誇りとこだわりを持ち続け、生産者や食品企業等と「協働」して地産地消や食文化の普及の取組に尽力している料理人が顕彰される。
徳山氏はこの料理マスターズで2015年にブロンズ賞を受賞、2020年にシルバー賞を受賞しており、今回、毎年開催される全国発酵サミットなどで「近江の食:鮒鮓」および日本の「HAKKO」文化を日本のみならず海外にも積極的に発信していること、農業従事者を社員として雇用し料理に必要な食材を作ってもらう「社内委託生産方式」で雇用創出にも貢献していることなどが高く評価され、本年度のゴールド賞受賞者2人のうちの1人に選ばれた。
➡ 11月17日に開催された授与式の様子や「徳山鮓」についてはこちら
三日月知事を訪問した徳山氏は、この度の受賞について「これを目標に頑張ってきた。ブロンズ賞から5年、シルバー賞から5年なので、10年かかって今回のゴールド賞。家族もみんな喜んでいる」と話すと、「素晴らしい誉れですよね」と知事も応じた。
また、「鮒ずしだと毎年漬けあがりが変わりませんか」と知事が尋ねると、徳山氏が「いい質問ですね。いかにして同じ味に持って行くかを考えたときに、やはり自然の力も必要ですけれど、人間の力、機械の力も必要です」と返すなど、会話がはずんだ。
最後に「次の目標やターゲットはあるんですか」という知事に対し、徳山氏は「今までも、どこまで感動を与えられるか、記憶に残る料理が作れるかということに挑戦してきた。子や孫の世代が、自信をもって鮒ずしを滋賀のお土産に持って行く時代が来ればいいかな」と語った。
➡ 11月17日に開催された授与式の様子や「徳山鮓」についてはこちら