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「びわ湖の生態系と食文化を守ろう」滋賀銀、二ゴロブナ放流事業へ寄付

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 滋賀銀行(本店・大津市)の山元磯和常務執行役員らは17日、びわ湖の生態系保全などに取り組む(公財)滋賀県水産振興協会の東勝理事長(滋賀県副知事)らを滋賀県公館に訪ね、同協会が行っている「ニゴロブナ放流事業」に対し80万円を寄付した。

 贈呈式には滋賀銀行から山元常務をはじめ、上田勝一営業統轄部長と山﨑達也法人推進グループ課長が同席した。

 協会からは遠藤誠常任理事が参加し、県農政水産部長の中田佳恵部長も立ち会った。

 今回の寄付は、脱炭素やSDGsに貢献する金融商品の利用実績に応じて同行が資金を拠出する寄附の仕組み「未来よし+(プラス)」により行われたもの。

 山元常務は、(銀行の)中期経営計画の重点取組課題のひとつにびわ湖の水質保全を掲げていることも紹介し、「滋賀県に本店を置く企業の社会的使命として自然環境を守る取組を継続していきたい」とあいさつし、寄附目録を手渡した。

 東理事長は、「これからも水産資源の保全に取り組んでいく」と感謝の言葉を述べた。

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 ニゴロブナは琵琶湖の固有種で環境省のレッドリスト(絶滅危惧種)に指定されている。

 滋賀を代表する発酵食品「ふなずし」の原料であり生態系保全や湖国の食文化継承のために放流事業が行われていて、同行からの贈呈は、2007年から毎年行われており、今年(2025年)で19回目となる。今回までの寄附により累積放流総数は約49万匹となる。

 放流する二ゴロブナには特殊な色素で着色するALC耳石標識により識別が可能となっており、毎年のサンプリング(捕獲)により繁殖状況などを調査しているという。

 放流行事は12月6日(土)に、近江八幡市内の西の湖で予定されている。放流式とあわせてヨシ刈り活動なども予定されており、同行からも役員や従業員、その家族らの参加が予定されている。

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