三日月知事は7日から8日にかけて、中国・北京市を訪問した。
7日、北京に到着した後、まずクレア北京事務所を訪問。クレアは、地方自治体の中国での活動支援などを行う団体。山本倫彦所長と今後の地域間交流について意見交換を行った。
その後、在中国日本大使館に移動し、金杉憲治大使と会談を行った。金杉大使は今年の6月に滋賀県を訪問、鮒ずし試食や琵琶湖疏水の魅力などを自身のSNSで発信いただいている(大使のウェイボ―は25万人のフォロワー)。
面談では、金杉大使から政治経済情勢に関する説明を受けた後、滋賀県が友好姉妹提携を結ぶ中国・湖南省との今後の交流について意見を交わした。
知事は今年の戦後80年という節目における平和交流を目的とした訪問は非常に良いタイミングとの認識を示したうえで、「草の根レベルの交流をさらに深めることで、日中関係の発展に寄与したい」との決意を述べた。
翌8日には、自動運転実証試験施設「百度(バイドゥ)アポロパーク」を視察。百度は中国最大の検索エンジンを提供する会社で、自動運転の開発にも取り組む。今回は、湯 夢溦(とう むみ) アジア・太平洋地域総括責任者の案内で公道を走行する自動運転タクシーに試乗した。
世界をリードする自動運転の最新の状況を体感した三日月知事は、滋賀県での導入可能性について「新たな技術を社会実装しようという熱い思いを感じた。県内でもそういったことができるのか探りたい」と述べた。
視察を終えた知事らは、北京から長沙へと移動した。9日には姉妹協定を結ぶ湖南省にて、戦後80年にあわせた平和交流事業を両県省で執り行い、10日まで中国に滞在する。