11月8日は「いい八」で信楽たぬきの日です。信楽町観光協会が一般社団法人日本記念日協会に申請し登録されています。
信楽焼のたぬきが広く知られるようになったのは、1951年(昭和26年)の出来事がきっかけです。
昭和天皇が信楽へ行幸された際、沿道には日の丸の旗を持ったたくさんのたぬきの置物を並べ、歓迎しました。
その光景をご覧になった昭和天皇は、次のような歌を詠まれました。
『幼などき 集めしからに懐かしも しがらき焼の狸をみれば』
この歌が報じられたことで、信楽焼のたぬきは一躍全国にその名を知られることになったのです。紫香楽一乃宮新宮神社には、昭和天皇御製の歌碑があります。
信楽焼のたぬきには、それぞれの持ち物や身体の部位に「八相縁起」と呼ばれる8つの縁起(願い)が込められています。
愛嬌のある表情で、私たちの日々の安全や安心、そして幸福を見守ってくれているのです。