究極の3分間全身運動と呼ばれる「ラジオ体操」の正しい運動の仕方を学ぶ「秋季指導者講習会」が1日、大津市におの浜のウカルちゃんアリーナ(県立体育館)で行われた。
NPO法人全国ラジオ体操連盟と近畿ラジオ体操連盟が主催した。地域や職域で体操を指導する方などおよそ140人が参加した。
ラジオ体操は、全身の650前後の筋肉のうち、400ほどが刺激できるといわれていて、運動不足の解消はもちろん、日頃の健康増進に役立つという。
正しいフォームで実施することで、さらに運動効果を高めることができるといい、講習会では、体操連盟の指導員(4名)が各メニューにおいて、気を付けるポイントや意識する筋肉などを説明。一つひとつ実践しながら確認し、最後は「ラジオ体操」の音楽にあわせて体操を行い、動作のポイントができているかの確認を行った。
ラジオ体操は1928年(昭和3年)11月1日にNHKの前身である東京中央放送局が放送を開始したため、11月1日が「ラジオ体操の日」とされている。
正しいフォームによる体操を広く伝えようと、連盟では各ブロックごとに指導者講習会を開いており、体操の日にあわせて開催した。
参加者は、講習を受けることで「ラジオ体操指導員資格」が取得できる。さらに、認定試験を受けて合格することで「2級ラジオ体操指導士」やその上の「1級ラジオ体操指導士」の資格取得を目指す人もいるという。
職場の仲間とともに参加したという会社員の男性は、「職場から声がかかって参加した。踵をあげるとか、(動作の最初は)指は伸ばさず卵を持つように構えるとか、とても勉強になった」と語った。