北方領土問題の理解を深め、返還要求運動の輪をさらに強く大きくしていこうと、滋賀県議会の目片信悟議長を団長とする県の北方領土視察団が29日、北海道根室市に向けて出発した。
県では日本固有の領土である歯舞群島、色丹島、国後島、択捉島の北方4島の平和的かつ一日も早い解決を目的に、昭和57年に民間団体、市町、県議会、市町議会など158団体を会員とする「北方領土返還要求運動滋賀県民会議」を組織し、返還要求運動を実施している。
今回の視察団派遣は43回目。会員団体に所属するメンバー29名が参加している。
29日の朝に県庁本館前で行われた出発式では、東勝滋賀県副知事が「現地で感じたことを県民へ伝えてもらえるよう、気を付けていってきてください」と激励のことばを伝えた。
県議会議長の目片団長は「運動を継続することで、その声や力を県内・全国そして世界に届けることを目的に、根室市を訪問する。視察を意義あるものとして戻ってきたい」と出発の挨拶を行った。
北方領土視察団は、29日は根室市役所に市長を訪問、根室市民との交流も行う。
2日目の30日は、元島民との交流や納沙布岬にある北方館・北方領土資料館の見学を行い、3日目の31日は洋上からの国後島視察や北海道庁訪問等を予定している。
11月1日に滋賀に戻る。