太郎坊宮にお祀りする神様は、伊勢神宮の天照大神の第一皇子神(人間でいう長男)にあたります。
神様のお名前には「まさに勝った、私は勝った。朝日が昇るように鮮やかに、速やかに勝利を得た」という、勝利を象徴する意味が込められています。
そのお名前の通り、勝利と幸福を授ける神様として信仰されています。
古くは聖徳太子をはじめ、伝教大師最澄や源義経、室町幕府近江守護職佐々木六角氏などの尊崇を集めたといわれます。
人々は「神験即現(しんげんそくげん、神様のご利益がすぐに現れる)の大神」とたたえて敬いました。
現在ではプロスポーツ選手や、企業経営者、職人、ビジネスマンなど、業種を越えた多くの方々がご利益を仰がれます。
太郎坊宮は、正式名称を阿賀神社(あがじんじゃ)といいます。
この「太郎坊」とは、阿賀神社を守護する天狗の名前であると伝わります。
太郎坊天狗は、伝教大師が赤神山に社殿を建てようとした時には、山奥から現れて手助けしたといいます。
「太郎」という名前は、最も優れたものや最も秀でたものに付けられる名前ですので、太郎坊天狗は人々から畏敬された存在であったといえます。
そのため、太郎坊天狗が守る神社、太郎坊の宮となり、やがて太郎坊宮が定着したと思われます。
そうした経緯から、当神社は「阿賀神社」と「太郎坊宮」の2つの名称を有することになりました。
人々は「阿賀大明神(あがだいみょうじん)」「太郎坊大権現(たろうぼうだいごんげん)」との尊称を奉り、ご加護を願ったといいます。
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太郎坊宮(太郎坊・阿賀神社)
TEL:0748-23-1341
太郎坊宮(阿賀神社)の他にも、古くから文化・経済の先進地として栄えた滋賀に残る歴史ある寺社や町並みなど、国内有数を誇る歴史文化資産を、滋賀の魅力発信ページ「湖国の魅力」で紹介しています。