滋賀県観光振興局は、令和6年(2024年)の滋賀県観光入込客統計調査の確定値を発表した。
調査は、県内の観光地で年間入込客数が1,000人以上見込まれる観光地点(754地点)において調査した人数を合算したもの。令和6年の年間観光入込客数は5043万8261人となり、前年より約11万人増加した。
大河ドラマ「光る君へ」の放送や、県の観光キャンペーン「いこうぜ♪滋賀・びわ湖」の展開等により、日帰り客数・宿泊客数ともに前年を上回り、とくに外国人観光入込客数は、全国的な訪日旅行需要の高まりにより、前年より6万人以上多い 約51万人となった。
しかしながら、コロナ前の令和元年(2019年)の水準にはいずれの数字も戻っていない状況。
観光地別では、「ラコリーナ近江八幡」(近江八幡市)が9年連続でトップとなり、年間で約232万人が訪れた。続いて、「多賀大社」、「黒壁ガラス館」と続き、昨年と順位の入れ替わりはなかった。
昨年はベスト30の圏外だった「石山寺」が約47万人と大きく順位を上げた。
紫式部が源氏物語を起筆した地として、また、大河ドラマ「光る君へ」の放送にあわせて開館していていた、ドラマの衣装や小道具などの展示が効果を出した。
【石山寺】
西国三十三所観音霊場の第13番札所。
奈良時代後期、聖武天皇の勅願で良弁が開いた。
広大な境内には、寺名の由来となった天然記念物の硅灰石がそびえている。
国宝の「本堂」は県内で最も古い建物。二重塔の中では日本最古で国宝の「多宝塔」もある。
平安時代には真言宗寺院となり、数多くの貴族や女流文学者が参拝する『石山詣』が盛んになった。紫式部が『源氏物語』を石山寺参籠中に起筆したという伝説が有名。
四季折々の花が咲きほこる『花の寺』としても知られている。
【ラコリーナ近江八幡】
ラ コリーナとは、イタリア語で「丘」をあらわす言葉。
2015年にオープンしたたねや・クラブハリエのフラッグシップ店です。コンセプトは「自然に学ぶ」。
屋根一面が芝でおおわれたメインショップには和洋菓子の売り場のほか、焼きたてのバームクーヘンをいただけるカフェも併設されている。
設計は藤森照信氏。