滋賀県道路公社が実施している琵琶湖大橋耐震補強工事において、旧橋(南側の橋)の橋脚のコンクリート打設に伴う通行規制が10日はじまった。
旧橋の通行止めに伴い、新橋(北側の橋)での対面通行が行われる。規制期間は9月10日から令和8年12月18日までの月4日程度。あらかじめ、規制3日前に道路公社HPやラジオ、案内看板等で周知するとしている。
琵琶湖大橋の旧橋は、1964年(昭和39年)の9月に対向2車線で供用が開始された。当時は対面通行で両端に歩道があった。
その後、1994年に新橋が出来て4車線化が完成した際に、旧橋が守山から大津へ向かう2車線となったので、旧橋北側の歩道は人が通れない歩道となっている。
また、新橋の1車線には、「琵琶湖周航の歌」の旋律が流れるメロディーロードが設置されている。(2009年)メロディーロードは路面に深さや間隔の異なる溝を刻み、その溝と車両のタイヤが接触したときに生じる走行音がメロディーになって聞こえる仕組みで、橋の上での導入は琵琶湖大橋が全国初であった。
旧橋の通行規制が行われる際は、メロディーロードが設置されているレーンが守山から大津へ向かう従来とは逆の方向へ向かう流れになるので、「今までに聞いたことのない、琵琶湖周航の歌の逆再生バージョンが聴けるのでは?」と関係者の間で、ひっそりと話されていた。
琵琶湖大橋は守山市洲本町から大津市真野普門町までを結ぶ延長15.4km、大橋部分1.4kmの滋賀の東西を結ぶ大動脈。
湖上を行き交う船舶に支障が無いように、橋の最も高いところは、水面からおよそ26m持ち上がった、曲線美の美しい橋。歩行者や自転車は無料で通行でき、新橋の一番高い部分には北湖を眺望できる休憩場所もある。